2012年10月19日 (金)

両対局者が入場すると、会場では大きな拍手。壇上へ上がった二人へ、谷川九段が質問をしていった。
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加藤 ▲5六飛(19手目)が早かったので何か用意があると思って、△4五角は相手の研究にはまらないために選びました。▲8五飛(33手目)のところで▲2一飛がわからなくて、昼食休憩のときはずっとその変化を考えていました。
谷川 勝ちを意識された局面はどこでしたか?
加藤 △6九銀(36手目)と打ったところで、勝ちではないですが、優勢を意識しました。
谷川 一局を振り返っていかがでしたでしょうか。
加藤 序盤から乱戦、激しい戦いになったのですが、その後落ち着いて指せたのでよかったと思います。

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本田 気合負けしないように、やられたらやり返そうと思って指していました。今回は力が発揮できなかったので、第2局以降がんばりたいと思います。

_44先手陣を食い破った加藤女流王座、一転して△7二銀(図)と竜に働きかけた。「竜の逃げ場がない」と野月七段が嘆く。▲8二竜は△8一歩、▲8四竜は△3九馬~△5六竜、▲8八竜は△8七金。先手はどこに逃げてもつらい展開が待っている。すでに形勢には差がついているようだ。対局室では、おやつを食べる加藤女流王座、おやつに見向きもしない本田女流三段と、互いの心情を表すような対照的な光景もあった。このまま加藤女流王座が押し切るのだろうか。

14時50分、局面は佳境を迎えている。2階の解説会場では遠山五段と藤田女流初段が解説中。指導対局では谷川九段が10面指しを行っていた。
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(背の高い遠山五段はステージから降りている)
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(「日本将棋連盟モバイルでも中継が見れます。もうすぐブログにこの写真が載ると思いますよ」と遠山五段)
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(達筆で有名な早水女流二段がサイン中)
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(谷川九段は指導対局中)