本日、東京・将棋会館で行われる対局の立会人を務める室岡克彦七段が中継室を来訪。
本局の記録用紙を手に取ると、「モニターを見るのではなく、実際に盤に並べてみましょう。やっぱり、3Dじゃないとね」と室岡七段。
棋士によってスタイルは様々だが、室岡七段は普段からパソコンで棋譜を見ることは少なく、実際に駒を並べることが多いようだ。
現在の局面【図】について、感想をうかがった。
室岡七段「桂先の角ですか。後手にさばかせないつもりです。これで後手の動きが難しいという判断ですね。たしかに後手は美濃囲いが完成しているので、玉側の駒が動かしづらい状況です。たとえば△7四歩は▲5四歩がすぐ王手になります。3五歩を守るなら△3四銀ですが、この銀は次の狙いがありません。△3四銀~△2五歩とはいけないでしょう」
(実際に駒を並べる室岡七段と、その検討を興味深げに見つける吉田五段)
「後手はここまで来る前に仕掛けたかったのですが、そのタイミングも難しかったと思います。清水さんの作戦が巧妙だったということです」(室岡七段)