2022年8月12日 (金)
塚田女流初段が勝利
▲塚田-△渡辺戦は16時54分、123手で塚田女流初段が勝ちました。消費時間は、▲塚田3時間0分、△渡辺3時間0分(持ち時間は各3時間)。
先手が抜け出す
激戦へ
先手猛攻
対局再開
昼食休憩
先手の位取り
対局開始
渡辺-塚田戦
第12期リコー杯女流王座戦(主催=株式会社リコー、特別協力=日本経済新聞社)の本戦から渡辺弥生女流初段-塚田恵梨花女流初段戦を中継します。勝者は準決勝に進み、西山朋佳白玲・女王と対戦します。
2022年8月12日(金)10時から東京・将棋会館(歩月の間)で指されます。持ち時間はチェスクロック式で各3時間。先後は振り駒で決定します。本局の感想戦取材はありません。
【棋譜中継】
http://live.shogi.or.jp/joryu_ouza/kifu/12/joryu_ouza202208120101.html
【第12期本戦トーナメント表】
https://www.shogi.or.jp/match/jo_ouza/12/honsen.html





1図から▲8六歩△9六銀▲同香△9五歩に▲7五歩が好手でした。先手は序盤の6筋位取りで築いた厚みを生かし、上から押しつぶす攻めが実現しそうです。
15時30分ごろ、2図まで進んでいます。△8六桂を恐れずに▲7五歩は強い攻めです。塚田女流初段は残り時間が少ないですが、ビシビシと攻める展開は得意とするところで、自信を持っていそうです。
先手猛攻をいったん跳ね返し、後手に攻めの手番が回ってきました。難しい勝負ですが、後手にもチャンスがきたのは間違いないでしょう。後手は時間の面でも1時間近いリードがあります。
▲4四桂△4二金を決めてから▲3五歩△同歩▲2四歩△同歩と突き捨てたのが図の局面。実戦はさらに▲3五銀△3六歩▲3四歩と進みました。先手はじわじわと指すのも有力そうだっただけに、△3六歩を打たせる選択は強気です。塚田女流初段らしい選択でした。







図の局面で塚田女流初段が16分使って昼食休憩に入りました。休憩時間は12時から40分間。消費時間は▲塚田1時間11分、△渡辺48分(持ち時間は各3時間)。塚田女流初段の出前注文は「豚の甘辛スタミナ焼き弁当」(鳩やぐら)。渡辺女流初段は食事席の確保だけ依頼しました。

11時9分の局面。戦型は後手四間飛車です。先手は6筋に位を張りました。東京の対局立会人である渡辺正和六段は、後手の3二金型に反応して位取りにしたのではないか、と話しています。後手陣の手薄な6~7筋方面を支配下に収め、この周辺から押しつぶす展開が先手の理想です。後手も耀龍四間飛車から△7三銀と自玉上部の戦いに備えています。




