本局の中継は以上で終了です。第4局は12月9日に東京・将棋会館で指されます。そちらもお楽しみに。
※伊藤真五段によるYoutube解説が公開されました。一局の流れだけでなく、盤外の様子もリポートされています。ぜひご覧ください(12月2日追記)。
感想戦(2)
感想戦(1)
終局直後
(勝った里見香女流四冠。女流王座復位、クイーン王座獲得にあと1勝に迫った)
(敗れた西山女流王座はカド番に追い込まれた。女流王座の初防衛に黄色信号)
【里見女流四冠のインタビュー】
――全体の感想をお願いします
里見 早い段階で仕掛けていったんですけど、細い攻めなのでずっと難しいと思ってやっていました。
――桂を跳ねたあたりは?
里見 そこまで自信があるわけではなかったですけど、代わる手も難しくて。攻めていってどうなのかなと思っていました。
――攻めがつながりそうだなと思ったのは、どのあたりですか?
里見 最後に結構踏み込んで、やっているときは読み抜けがないか、ちょっと心配はあったんですけど。飛車を踏み込んで成ったあたりはこちらの攻めが速いかなと思いました。
【西山女流王座のインタビュー】
――一局の内容を振り返ってください。
西山 序盤はまずまずかなと思いながら指していたんですけど、△7三玉と上がったところは暴発してしまったかなと。もうちょっと妥協すれば一局の将棋だったんですけど、突っ張った上に途中で自重してしまって、一方的な内容にしてしまったかなと思います。
――仕掛けられた辺りは?
西山 一局かなと思いました。
里見香奈女流四冠が2勝目を挙げる
元湯 陣屋(3)
元湯 陣屋(2)
元湯 陣屋(1)
「元湯 陣屋」は大正7年に三井財閥の別荘「平塚園」として始まり、昭和に入ってから温泉旅館として開業しました。将棋・囲碁のタイトル戦は多数開催され、1952年の「陣屋事件」は第1期王将戦第6局で升田幸三八段(当時)が木村義雄名人との香落ち対局を拒否したことを指します。「玄関から呼んでも誰も出てこなかった」のが升田八段の言い分ですが、真相ははっきりしていません。
陣屋の料理は四季折々の食材が使われ、昨夜の会食ではマツタケが提供されました。
近年はIT技術を駆使して経営を立て直したことで知られ、当時の石破茂地方創生担当大臣が視察に訪れたこともあります。