2013年8月 8日 (木)
感想戦
終局直後
※本記事の写真撮影は、PENTAX K-30 を使用しました。
本田女流三段、準決勝進出
攻めるは守るなり
後手が玉頭の勢力拡大に成功しました。1七成銀と2六金が良く働いています。このように攻める手が守る手も兼ねているのが玉頭戦の醍醐味です。
しかし、先手の9一馬もよく働いているので、勝負の行方はわかりません。
玉頭戦へ
すさまじい攻防が続いています。後手は1六歩を銀で払って詰めろを解除し、先手に詰めろをかけたいところ。先手は9一馬の利きをいかして、どれぐらい耐えられるかが勝負です。
玉頭戦はスペースを埋める戦いともいわれます。制するのはどちらでしょうか。
逆転?
図は▲5二竜と香を取った局面。中継室に来訪した菅井竜也五段は「先手玉に詰みはなく、▲1五香から後手玉が危ないです。もしかすると逆転したかも」との見解です。
「数手前の▲3九玉がいい手でしたか。後手はもうちょっといい寄せ方があったと思います」(菅井五段)
残り2分
図は17時頃の局面。後手玉も徐々に危なくなってきました。中井女流六段の残り時間は2分、対する本田女流三段は36分と時間を残しています。
※本記事の写真撮影は、PENTAX K-30 を使用しました。
大詰め
図は△6九飛と打ち込んだところ。中井女流六段も攻めていますが、本田女流三段はもらった駒で厳しく反撃しました。局面は大詰めを迎えています。
△8七桂!
図は16時頃の局面。ここで本田女流三段は△8七桂!と指しました。
意表の桂です。以下▲6九金△7八歩成▲同金△7七歩▲8七金△7八歩成と進みました。
後手は8七桂を犠牲にし、と金を作ることに成功しました。次に△6九角▲4九玉△6八とが厳しい狙い。先手は△5八と、△8七角成を受けることができません。
※本記事の写真撮影は、PENTAX K-30 を使用しました。