(感想戦後にインタビューを受ける里見女流王座)
※この記事の写真はPENTAX K-3で撮影しました。
本局の更新は以上となります。ご観戦ありがとうございました。
本局の観戦記は日本経済新聞に掲載されます。
五番勝負は2勝2敗のタイとなりました。第5局は12月22日(金)に東京・将棋会館で行われます。
終局直後
終局直後にインタビューが行われました。
里見女流王座「中盤あたりは一手一手が難しかったです。指しているときは、ずっと難しいと感じていました。昼食休憩後は変化が多く、難しかったです。駒の効率はいいと思ったのですが、自信があったわけではありません。△5五馬(78手目)で駒得で攻められるようになったので、少し指しやすいと思いました。第5局までに別の対局があります。まずはそちらに力を入れ、いちばんいい状態で第5局に臨めるように勉強したいと思います」
(2勝目を挙げた里見女流王座)
加藤女王「第2局と同じ展開になりました。私が▲3七桂(41手目)と手を変えましたが、目標といいますか負担になってしまいました。昼食休憩のころはまあまあと思っていたのですが、△7五銀(58手目)から△6二金左(64手目)とされて5五金が負担になってしまいました。△8六銀(66手目)の局面は想像以上に忙しいと思い、どれも嫌な感じで本譜を選んだのですが、▲8八歩(75手目)とするのではだめですね。ちぐはぐになってしまったといいますか、ちょっと不出来な将棋でしたので、第5局は一生懸命対策して力を出しきりたいと思います」
(インタビューのあとに感想戦)
※この記事の写真はPENTAX K-3で撮影しました。
里見女流王座が制する
里見香奈女流王座に加藤桃子女王が挑戦する第7期リコー杯女流王座戦五番勝負第4局は、16時21分に92手で里見女流王座の勝ちとなりました。消費時間は▲加藤2時間30分、△里見2時間20分。里見女流王座が2連敗後に2連勝して、五番勝負は2勝2敗のタイになりました。勝者が番勝負を制する第5局は、12月22日(金)に将棋会館で行われます。
後手が寄せに出る
図は82手目△7七桂の局面。里見女流王座が寄せに出ました。先手は手の入れ方が難しいようです。以下、▲5五角△8九桂成▲同玉△7七桂と進みました。
鳩森八幡神社
終盤戦に
局面は終盤戦に入りました。直線的な変化では、詰みが絡むようになります。
控室で検討されていた順の一例は、▲8七同金△6八角成▲8三歩△9二玉(△8三同金も▲6四金)▲6四金(参考図)といったもの。
実戦は▲8七同銀△5九角成と進みました。後手からは△1一角という遠見の角の狙いもあるようです。
少し後手がよさそうとみられていますが、参考図のように先手も穴熊を生かす順があるため、激戦が続きそうです。
(13時の対局再開前の加藤女王)
※この記事の写真はPENTAX K-3で撮影しました。
金井恒太六段が控室来訪
(金井恒太六段(中央)が控室来訪。金井六段は15時から将棋プレミアムの解説を務める)
※この記事の写真はPENTAX K-3で撮影しました。
対局者のおやつ
将棋会館1階
※この記事の写真はPENTAX K-3で撮影しました。
中盤戦に
対局再開直後に加藤女王が▲5五銀と取って、局面は中盤戦に移りました。対する里見女流王座は、△3五歩と薄くなった桂頭に狙いをつけました。
(千葉幸生六段が検討に加わる。夫人の千葉涼子女流四段はニコニコ生放送で聞き手を務めている)
※この記事の写真はPENTAX K-3で撮影しました。