2018年11月21日 (水)

Dsc_6296_2(大盤解説会から対局室に戻って、感想戦が始められた)

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(里見女流王座は3局連続の中飛車採用で、女流王座を防衛)

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(ストレートで敗退した清水女流六段)

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(清水女流六段は「5五の位が生きなかった」と感想戦を締めくくった)

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(来期、里見女流王座は女流王座で通算5期、クイーン称号獲得が懸かる)

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(感想戦は17時22分に終了した)

Dsc_6256(終局直後)

Dsc_6264(里見女流王座はシリーズを3連勝で防衛し、3連覇を達成した)

【里見女流王座の談話】

――里見女流王座、お疲れさまでした。本日の対局を振り返ってください。

里見 ずっと難しいかなと思っていましたが、途中で攻めに出られる形になったので、そこは少し指しやすくなったかなと。

――5筋に歩を垂らして、と金を作ったあたりはいかがでしょう。

里見 と金の分だけ、少し指しやすいかと思っていました。

――ストレートの防衛となりました。シリーズを振り返ってください。

里見 第1局はすごく難しい終盤戦になり、それを勝つことができました。2局目は方針に迷いがなく、指せたのがよかったと思います。

Dsc_6272(敗れた清水女流六段)

【清水女流六段の談話】

――清水女流六段、お疲れさまでした。本日の対局を振り返ってください。

清水 大局観の難しい将棋で、5五の位がどこまで生かせるかの将棋だったと思うんですが、本譜は生かしきれないままで、それが心残りであります。

――シリーズを振り返ってください

清水 全体的に自分らしい将棋、構想を出せたかと思いますが、それが結果に結び付けられなかったのは残念でした。いま持っている自分の力をすべて出せたので、満足はしていないながらも、自分らしさをご覧いただけたかと思います。
せっかくの番勝負なので、もう少し指してみたかったんですが。それだけが残念です。

Dsc_6188(浮月楼の庭園)

Dsc_6197(樹齢100年以上のハルニレと茶室)

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Dsc_6234(弓反り橋と水上能舞台)

Dsc_6195(奥に見える二階建ての建物が、対局に使われている明輝館)

Dsc_6186(慶喜公お手植え「台湾竹」)

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浮月楼は、静岡駅から徒歩5分の場所にあります。繁華街のなかにありますが、中に入ると風情のある庭園が広がり、池の上には水上能舞台が設けられています。現在は結婚式場として有名で、将棋のタイトル戦はリコー杯女流王座戦以外に名人戦も実施されました。
もともとは、徳川幕府第15代将軍徳川慶喜が大政奉還の後、約20年に渡って居住していた屋敷跡としても知られています。

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軽妙な動きで、里見女流王座がペースを握っています。

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まずは5筋に歩を垂らします。▲6八角は△5九歩成▲同角△5八銀があるので、先手はと金作りを受けにくいです。いきおい▲5四歩から攻め合いましたが、△5九歩成でと金ができて後手ペースがはっきりしました。

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△3四飛は15時ごろの局面です。後手はと金を作ってから、先手玉を薄くすることにも成功しました。△3四飛の次の狙いは、△4五桂や△2五桂と馬取りで桂の活用。清水女流六段は守勢に回る、苦しい展開になっています。

Dsc_6133(対局再開後の清水女流六段)