加藤女流四段の勝利 ▲中澤-△加藤桃戦は16時46分、134手で加藤女流四段の勝ちとなりました。消費時間は▲中澤3時間0分、△加藤2時間59分(チェスクロック使用)。勝った加藤女流四段は本戦準々決勝進出進出。次戦で松下舞琳女流初段と対戦します。
決め手か 図は加藤女流四段が5二に角を打ち、▲3二馬以下の詰めろを解きながら銀取りも消したところ。いかにもピッタリの一手で、受けの決め手になっているかもしれません。攻め駒に乏しい中澤女流二段は何か駒の入手がほしいですが、▲3二馬△4四玉に▲2一馬は△4六歩でしのがれそうです。
形勢逆転か 図の▲4四歩が厳しく、はっきり先手よしとなった本局ですが、以下△3四金▲3三成桂△同金▲4三歩成△同玉▲4一角成に△1八香成(下図)と進んだ本譜は飛車を逃げると攻めが細くなり、福崎九段は後手持ちの見解を示しました。手順中の▲4三歩成が手筋ながら軽すぎたきらいがあったと見ており、▲3六銀のような手で攻めに厚みを加えたほうが後手は対応が難しかったのではないかとのことです。 (苦戦だった加藤女流四段は実戦的に指した順が功を奏しつつある)
中澤女流二段の猛攻 図は中澤女流二段が▲1五香と走って1歩を入手したところ。本譜は以下△1五同香▲1四角△4二玉▲3四歩△同金▲3五歩△同金に▲4四桂(下図)と香に続いて桂を捨てて攻めをつなげにいきました。△4四同銀には▲2四飛があり、放置も▲3二角成から▲5二桂成があります。中澤女流二段の猛攻に加藤女流四段は方針を固めて対応する必要がありそうで、関西将棋会館で対局立会人を務める福崎文吾九段は、下図から△4四同銀▲2四飛△5三玉▲2一飛成に△8一香(参考図)の順を示しました。 (芙蓉の間から見える庭園)
攻め合い 図は昼食休憩の局面で、対局再開後、▲1五歩△同歩▲4五歩△同歩▲3五歩に△9五歩(下図)と攻め合いに進みました。▲9五同歩には△9八歩▲同香△9七歩▲同香△9六歩▲同香△8四桂のほかに、△9七歩と垂らしておいて△9五飛を狙う順も迫力のある攻めです。先手は1歩あれば▲2四歩△同銀に▲4四歩△同金▲3六桂の筋がありますが現状は歩切れ。よって香を取られるのを覚悟で▲9五同歩と応じ、△9八歩▲同香△9七歩▲同香△9六歩▲同香△8四桂に▲2四歩や▲4四歩で攻め合うのも魅力で、下図からの指し手が注目されます。 (中澤女流二段は方針の問われる局面を迎えている)
対局再開前後 (12時35分、再開5分前だが、すでに両対局者は考慮にふけっていた) (手番の中澤女流二段。次の手が注目される) (12時40分に対局再開。中澤女流二段はすぐに▲1五歩と端を突き出した) (予想していたのか、加藤女流四段は時間を使うことなく△1五同歩と応じた) (戦いに突入した対局室)
昼食休憩 図の局面で中澤女流二段が12分考えて昼食休憩に入りました。ここまでの消費時間は▲中澤1時間12分、△加藤46分(チェスクロック使用)。昼食時の注文は両者ともありませんでした。対局は12時40分に再開されます。
土居矢倉から角交換の展開に 図は8筋で角交換が行われた局面で、加藤女流四段が土居矢倉から積極的に指す方針を示したところです。この雁木に対して土居矢倉に組む形は、女流棋士では同じ姓の加藤結李愛女流二段が得意にしている形で、加藤女流四段は初採用となります。中澤女流二段も左玉での対土居矢倉戦は初めてで、このあとどのような構想を見せるか注目です。 (中澤女流二段は対土居矢倉戦でどういった構想を見せるか)