2014年8月 6日 (水)
感想戦 加藤女王
感想戦 香川女流王将
感想戦
終局直後
加藤女王、準決勝へ
図の局面で香川女流王将が投了を告げた。後手玉に詰みはなく、先手玉は受けても一手一手。終局時刻は17時15分。消費時間は▲香川2時間59分、△加藤2時間39分。勝った加藤は準決勝で中村真梨花女流二段と戦う。
一手争い
△7七歩成▲5五角で図の局面。△7七歩成は△8八金▲同飛△同と▲同玉△7六桂以下の詰めろだった。▲5五角は最後の△7六桂を受けている。しかも▲2二歩成△同金▲4二桂成があって、後手玉は相当に危ない。力のこもった終盤戦が繰り広げられている。
攻めを呼び込む
▲9六歩は後手の攻めを呼び込む強い手。△7七歩成で穴熊は崩されるが、駒を入手して▲3四桂を厳しくするのが先手の狙いだ。金を持てば▲2二金△同金▲同歩成△同玉▲3四桂で後手玉が薄い。先手のカウンターが決まるのか、それとも後手が押し切るのか。最終盤が近い。
互角に近い形勢
後手長考
後手陣の2筋と4筋の先手の歩が刺さった。後手は攻め合いたいが、先手は穴熊である。絶対に詰まない形を生かして猛攻をかけられるかもしれない。図の局面で加藤女王が長考している。△5五歩は指してみたいが、6筋を突破するまでには時間がかかる。
(対局再開時の加藤女王)
※この記事の写真はリコー社製一眼レフカメラ、PENTAX K-30で撮影しています。