2016年8月10日 (水)

Img_1230_e_satomi01 (逆転勝利でベスト4進出を決めた里見香女流四冠。次は香川愛生女流三段と戦う)

Img_1234_e_sada01 (貞升南女流初段は得意の攻め将棋で優勢になるも勝ちきれず。本戦トーナメントからは姿を消すが、強烈なインパクトを残した)

Img_1215_e_heya (感想戦の様子)

以上で本局の中継は終了致します。
ご観戦いただき、誠にありがとうございました。

Joryu_ouza201608100101_74棋士室の評判は後手優勢、後手よし、難解、と分かれています。「やはり後手がよいと思います。手堅い指し回しです」が糸谷哲郎八段の見解。星野良生四段は「△5一金寄とされたときに9一香が取れない設定なのは厳しいです」としながらも、形勢は難解だと見ています。

Img_1160_z_satomi (後手がよいといわれている戦い。里見女流四冠はどのようにしてしのぐか)

Photo_20  (勝って準決勝に進んだ西山朋佳奨励会三段。決勝進出を懸けて、伊藤沙恵女流二段と対戦する)

Photo_21 (敗れた室田伊緒女流二段。2回戦で姿を消した)

Photo_22 (感想戦の様子)

以上で本局の中継を終了いたします。ご観戦いただきましてありがとうございました。

 

Joryu_ouza201608100101_4214時頃、棋士室の阪口悟五段は「これは里見さんがピンチかもしれませんよ」と声を上げました。(1)▲7一歩成には△1五歩から歩をもぎ取り、△7七歩成▲同桂△7六歩で桂を入手し、△3六桂の王手角取りを狙って後手よし。実戦は(2)▲7八金と上がってその手順を防ぎましたが、△6四歩~△6五歩が筋のよい攻めだといわれています。

Img_1151_z_sada_2 (棋風どおりの攻めが刺さるか。注目の中盤戦だ)

Img_1211_miyage (東京から数名の関係者が来訪し、各種土産を差し入れてくれた)

Img_1208_kisi_toyama (その関係者のひとり、遠山雄亮五段)

Photo_14 図は13時20分ごろの局面。西山奨励会三段が3六にいた銀を4五に出て、▲2六飛を見せたところです。それを防ぐと▲5四歩や▲5四銀があり、室田女流二段は対応を問われています。

Photo_15 (対局開始前、駒を並べる室田女流二段)

Photo_16 (13時20分ごろ、棋士室で楽しそうに練習将棋を指す阪口悟五段(左)と西川和宏五段(右)。それを観戦する宮本広志五段(手前)と都成竜馬四段(奥))

Joryu_ouza201608100101_31対局再開の一着は△8四飛。そのあとすぐに里見女流四冠は▲6七銀と上がりました。どちらも本格的な戦いのために準備した一着です。

Img_1200_ha_sada (対局再開後、すぐには指さず盤面に集中する貞升女流初段)

Img_1196_ha_sato (里見女流四冠は軽いさばきを目指して指し回す)

Photo_11 12時40分に対局再開。室田女流二段はすぐに△6四歩と6筋の歩を突きました。▲4四歩△5四銀▲5五歩のときに、△6五歩と角取りで切り返す手や△6三銀と逃げる手を用意しています。

Photo_12 (△6四歩を指す室田女流二段)

Photo_13 (△6四歩を見た西山奨励会三段は、身をよじりながら考え出した)

Joryu_ouza201608100101_2912時、この局面で貞升女流初段が7分考えて昼食休憩に入りました。ここまでの消費時間は▲里見香40分、△貞升1時間5分。昼食の注文は両者ともにありませんでした。対局は12時40分に再開します。

Img_1193_h_heya (▲里見香-△貞升戦と▲西山-△室田戦は、どちらも芙蓉の間で行われている)