2015年7月 2日 (木)

Imgp2916 (感想戦は口頭で数分行われ、すぐに終了した)

Imgp2923 (敗れた清水女流六段は5期連続本戦入りならず)

Imgp2929 感想戦後、上田女流三段にお話を聞いてみました。

―― 本局を振り返っていかがでしたか。

上田 早い段階で指しやすくなったかなと思っていました。序盤をプラスで持っていけたのは良かったかなと。穴熊は序盤で悪くしてしまうこともありますから。ただ△4六角(78手目)が悪い手だったのでないかと。ここは何かあったのではと思っています。

―― 勝ちを意識した局面は?

上田 ▲7二竜と取らせて、先手玉の詰みを読み切ったところです。かなりギリギリでしたから。

―― 本戦の抱負をお願いします。

上田 1回戦の相手の伊藤沙恵ちゃんは小学校に入る前ぐらいから知っていて、女流棋士になってからは初めて対局するので楽しみですね。

本局の中継はこれで終了します。ご観戦ありがとうございました。
次回リコー杯女流王座戦中継は7月6日(月)に行われます。対戦カードは香川愛生女流王将-渡辺弥生女流初段戦(関西将棋会館)、上田初美女流三段-伊藤沙恵女流初段戦(東京・将棋会館)です。6日からはいよいよ本戦が始まります。どうぞお楽しみに。

※この写真の撮影には、PENTAX K-30 を使用しております。

Joryu_ouza20150702010159▲8八角の局面で昼食休憩。消費時間は▲清水1時間17分、△上田53分。対局再開は13時。

Imgp2897 (休憩中の銀沙)

Imgp2893 (先手から見た盤面。現在は攻め込まれているが、ここから反撃なるか)

※この写真の撮影には、PENTAX K-30 を使用しております。

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開始から28分で清水女流六段が▲6五歩と仕掛け、上田女流三段が△5五歩としたのが図の局面。前例は一局だけあり、▲中川大輔六段-△鈴木大介五段戦。平成9年5月に指された早指し新鋭戦で指されたもの。当時の段位で記したが、いまは両者とも八段まで昇段している。

Imgp2874 (仕掛けを敢行した清水女流六段)

※この写真の撮影には、PENTAX K-30 を使用しております。

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第5期リコー杯女流王座戦(主催・株式会社リコー、特別協力・日本経済新聞社)は二次予選が進行中。二次予選最後の戦いは清水市代女流六段-上田初美女流三段戦。対局は7月2日(木)東京・将棋会館「銀沙」にて10時開始。
持ち時間は各3時間(チェスクロック使用)、使い切ると一手60秒未満での着手となる。先後は振り駒で決定される。

本局の中継は吟が担当する。どうぞよろしくお願いします。

※この写真の撮影には、PENTAX K-30 を使用しております。

2015年6月30日 (火)

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【本田女流三段へのインタビュー】

――お疲れ様でした。本局のポイントを振り返ってください。

「最後の最後まで分からなかったんですが、(84手目)△8七歩と垂らしたところで熊倉さんに▲同金と取っていただいて迫ることができたのですが、取らずに▲7二歩成と攻め合いを目指されると一手足りないかなと思いまして負けを覚悟していました」

――(39手目)△7二角▲7四角成△同銀は後手よしとされている定跡だと思うのですが、いいと感じていらっしゃいましたか。

「ちょうど昼食休憩に入るところですよね。その後の指し方がちょっと分からなかったです。

本譜は△2七角と打ちましたけど、△4九角とか△6三角打とかすごくいろいろ考えて、本譜が良かったのかどうかは分からかないです。どれも難しいかなと思いました」

――感想戦では(54手目)△6五桂で△2七馬の方がよかったというような話をされていました。

「そうですね。△6五桂に▲5九銀が読み抜けしていたみたいで、ちょっと模様が悪いかなと感じていました」

――△8七歩に▲同金と取ってからも難しかったと思うのですが、勝ちを読み切ったのはどのあたりでしょう」

「△5四角と桂を取って、桂があれば詰みそうだなというのはあったので、その筋が見えたところです。秒読みでしたし、間違えないようにしないといけないので必死でした」

――本戦が里見香奈女流名人・女流王位です。印象と意気込みをお願いします。

「そうなんですか、強敵ですね。印象というか、いつも里見さんには負かされていますので、本戦の初戦から気合を入れてのぞみます」