2019年6月27日 (木)

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(感想戦中の鈴木女流二段)

――本局の感想、勝負のポイントはいかがでしょうか。

鈴木 まず少しいいかなと思っていて、特に(78手目)△5三玉のところでは手ごたえがあったのでのですが、(115手目)▲1六金という手をうっかりしてしまって、駒得がなくなり、ヨリが戻ってしまったか、逆転していると思いました。
最後の最後、(156手目)△7六銀が詰めろだったので、そこでこちらに勝ちがあると確信しました。
かなり長手数で、一局勝つのは大変だなと思いました。

――本戦の抱負をお願いします。

鈴木 純粋にうれしいと思っています。今日ご覧いただいたように、一局を勝つというのは本当に大変だなと実感いたしました。実は今月から女流棋士会の役員を務めることになっていまして、二足の草鞋を履きながらも、一局一局精一杯、丁寧に指していきたいと思います。

――ファンに向けてひと言。

鈴木 いつもご覧いただきまして、ありがとうございます。この本戦入りの一番は弱いところが露呈してしまったので、しっかり反省して、次局はもう少しいい将棋を皆さんに見ていただけるように頑張ります。

以上で本日の中継は終了です。ご観戦、ありがとうございました。

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後手はスルスルと入玉を果たしましたが、先手の攻め駒も迫っています。後手はうまくやれば玉が詰まされることはなさそうですが、駒を打ちすぎると攻めに窮するかもしれないのが、悩みどころでしょうか。

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(鈴木女流二段が入玉を果たす)

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(伊奈川女流初段はどこまで攻めて、戦果を挙げられるか)

※この記事の写真の撮影には、PENTAX K-3を使用しました。

74昼食休憩明けからは、後手が攻める流れになりました。特に後手が図の△7六飛としたことで、より激しくなりそうな雰囲気です。この7六飛はもう後手陣に戻ることはできず、▲7七歩または▲7七香には飛車を渡しての攻め合いが予想されます。そうなると後手陣も飛車に弱い陣形なので、収まりがつかなくなりそうです。

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(鈴木女流二段が攻めかからんとしている)

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※この記事の写真の撮影には、PENTAX K-3を使用しました。

5311時50分前の着手。そろそろ昼食休憩に入りそうです。先手の早い動きによって、後手は玉を囲う暇なく、戦いが本格化。玉が薄いまま、先手陣に手をつけて、攻め合いになりつつあります。

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(伊奈川女流初段)

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(鈴木女流二段)