2011年10月22日 (土)

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本局の小暮克洋氏による詳細な観戦記は日本経済新聞にて11月中旬以降に掲載されます。ぜひお楽しみにお待ち下さい。

第2局は11月3日(木・祝)、愛知県豊田市「ホテルフォレスタ」にて行われます。第2局もお楽しみに。本日はありがとうございました。

(吟)

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【Twitter解説】
「清水さんは67手目▲8六歩(左図)で▲7一銀と打っていたら勝ちだと思いました。その後は加藤さんが自然に指して勝ちましたので、▲8六歩が敗着だと思います。その直前で△3二歩と辛抱した手と△3六桂(74手目・右図)と打った手は力を示した好手でした。加藤さんは慣れない環境で女流トップの清水さんに勝ったという結果を残せて、大いに自信が付いたことでしょう。次局以降は清水さんが相手の勢いを止められるかに注目したいと思います。最後までツイッター解説をご覧頂きまして、ありがとうございました」(真田七段)。

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「△3六桂(74手目)と打って勝ちだと思いました。緊張してしまって深く読めなかったです」(加藤奨励会1級)。

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「一手勝ちだと思ったのですが、ちょっと読み違いがあって。もう修正が利かない局面に
なってしまっていました」(清水女流六段)。

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注目の開幕局、報道陣がなだれ込む。

(吟)

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後手が△4七銀成とした局面。▲7一銀や▲5五桂は△3六桂が痛打となりそうだ。

「後手が優勢ですか?う~ん、もうちょっと(考えたい)」と慎重な広瀬七段に、「後手が優勢でしょう」と遠山五段。

【Twitter解説】
「もう後手の攻めが筋に入ってきました。ここで▲7一銀としても先ほどの局面と違って先手玉が危険ですので先手が厳しいですね」(真田七段)。

(吟)

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△3二歩までの消費時間は▲清水2時間13分、△加藤1時間30分。

控え室の広瀬七段は「図の△3二歩に▲7一銀と打てば先手持ちです」と話す。清水女流六段の指し手や如何に。

【twitter解説】
「次の▲7一銀が詰めろになると読みきって△3二歩と指したのはしっかりしています。加藤さんの終盤力の正確さを表した一手です。馬を重視するなら(1)▲1一馬と香を補充する手。△8七飛成を許しますが、遠く自陣まで馬が利いています。(2)▲3一銀として△8七飛成の時に後手玉の寄せを目指す手もあります。非常にレベルが高く面白い終盤戦になりました。ここで▲7一銀△8七飛成▲6二銀打△5二玉▲4四桂△4三玉▲2三飛成は△5四玉で寄らないように見えますが、▲5五金~▲2五竜があって後手玉は詰みます。竜の王手に金合いしなくてはいけないです。清水さんとしては本局で一番能力をフルに発揮しなくてはいけない所です。清水さんの強さの真価が問われる局面です」(真田圭一七段)。

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(吟)