2013年7月11日 (木)

清水、決戦を急がず銀冠穴熊に

Photo_29(対局再開時の清水女流六段)

45室岡七段が「先手の方が指しやすいとは思うが、実際にどうよくしていくかは難しい」と語っていたところ、清水女流六段は決戦を急がず銀冠穴熊への組み替えを目指しました。

48対する渡辺女流1級。「△5七角と打ち込まれるような筋があるので、▲8八金~▲7八金右と固い穴熊は目指せないのでは」(吉田五段)といった意見も聞かれていたところでしたが、ただ先手の構想を許すのでは面白くないと判断。△7一玉~△9二香として4六角の角道を緩和した上で、△7四歩と反発しました。

50この△7四歩を▲同銀と取るのは、△5六角と打たれて銀が助かりません。【参考図】
これは、明らかに後手が有利な展開。

実戦は▲6六銀△7三銀と進み、後手も懸念材料だった上部の守りが固くなってきました。