終局 18時4分、133手目▲7七歩を見て上田女王が投了しました。 先手玉に詰みはなく、△8二飛と受けても▲8一成銀△同飛▲6三角で受けがありません。 勝った本田女流二段は準決勝で中村真梨花女流二段と戦います。 (終局直後。勝って笑みがこぼれる本田女流二段) (熱戦の末に敗れた上田女王) (感想戦の様子) (野辺)
歩頭に金打ち 再び中盤戦に入るかと思われた局面でしたが、上田女王が積極的に打開。 飛車の利きを無理やり止めて、根本の金を外しにかかりました。 ここから▲3六同歩△6六角▲8四竜△同銀▲8三歩△8六歩▲同銀△8七歩▲同玉△8三金▲7二銀と激しく進んで99手目の現局面へ。 次の一手で100手になります。 互いに持ち時間が少なく、熾烈な終盤戦になりそうです。 (野辺)
16時ごろの局面 32分の考慮で△7二金としました。 他に△8二銀や△7二銀も考えられた局面でしたが、上田女王は△7二金と節約しても大丈夫と判断。 これが吉と出るか凶と出るか。 △7二金までの消費時間は▲本田2時間9分、△上田2時間28分。 以下▲5四竜△5三歩▲3四竜と進行しています。 (野辺)
カウンター 60手目△4七角の局面から▲4五歩△3三角▲7四銀△8七金▲同金△8三銀打▲同銀成△同銀 で先手が手番を握り、▲5三飛と打ち込んだところ。 時刻は15時をまわり、▲5三飛までの消費時間は▲本田1時間59分、△上田1時間39分。 ▲4五歩が好所の角をどかしつつ飛車の横利きを通す好手でした。 (野辺)
決戦 昼食休憩の図から、▲5六歩△同歩▲同金△7四銀▲8四歩△同歩▲6五金!と出た局面。 △8三銀引では▲7五金で位を取られてしまいます。 よって△6五同銀の一手ですが、先手は▲同歩と角道を開けて一気の決戦に持ち込むつもりのようです。 後手は▲6五同歩の次の展開を考えているのか、手が止まっています。 (野辺)