2023年7月21日 (金)

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この局面で大島女流初段が投了しました。終局時刻は16時26分。消費時間は▲野原2時間21分、△大島3時間0分(チェスクロック使用)。勝った野原女流初段は、初のベスト8進出を決めました。次戦の相手は渡部愛女流三段です。

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図は15時30分頃の局面です。駒割りは先手の桂得になっています。後手は△2八竜▲同金△6四角▲3七桂△8二角という順に進めて銀を取ることはできそうですが、以下▲7四桂~▲6二桂成で金をはがされるのも厳しく、それでは後手があまり芳しくないようにも見えます。野原女流初段のペースになりつつあるのかもしれません。大島女流初段の残り時間は、すでに10分を切っています。

Dsc_55211 (野原女流初段)

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図は13時40分頃の局面です。後手は相手陣に竜を作ることに成功しています。対して先手は8二に角を打ち込み、勝負にいきました。ここまでの流れから判断すると、後手のほうに何か優位を引き寄せる順があってもおかしくなさそうです。

Dsc_54991(大島女流初段)

Joryu_ouza20230721010159図は13時頃の局面。
中澤女流二段は自陣のキズを恐れず、▲7四桂と打って後手の飛車を閉じ込めました。次は▲7三歩で飛車を捕獲できます。ただし、先手陣には△4七歩成のキズが残っているため、自陣への反動も大きそうです。飛車取りに懸けた先手の策がどうでるか。伊藤女流四段が△4七歩成を決断すれば、すぐに寄せ合いになってもおかしくありません。

Dsc_55091 (再開直前の対局室。大島女流初段は12時20分頃、野原女流初段は12時35分頃に戻ってきた)

Dsc_55141 (大島女流初段は、何度もため息をつきながら考えていた)

Dsc_55171 (大島女流初段が再開の一手を着手する)

Dsc_55191 (指し手は相手の角を攻める△6五銀だった)

Dsc_55251 (盤上に鋭い視線を向ける野原女流初段)