2020年9月 4日 (金)

Photo_20 (勝って挑戦者決定戦進出を決めた里見香奈女流四冠)

Photo_21 (敗れた山根ことみ女流二段。決勝進出はならなかった)

Photo_22

Photo_23

 

Photo_25 (感想戦の様子)

以上で本局の中継を終了いたします。ご観戦いただきましてありがとうございました。

Joryu_ouza202009040101103 ▲里見香-△山根戦は16時18分、103手で里見女流四冠の勝ちとなりました。消費時間は▲里見2時間50分、△山根2時間47分(チェスクロック使用)。勝った里見女流四冠は挑戦者決定戦に進出。五番勝負出場権を懸けて、伊藤沙恵女流三段と対戦します。

Joryu_ouza20200904010187 図は15時前の局面。里見女流四冠が▲6三銀と打ったところです。強烈な銀捨てで、△6三同金は▲6一角が王手金取りになります。△6三同玉しかなさそうですが、▲7一飛成と取った手が▲4一角以下の詰めろになっていそうで、決まっていてもおかしくなさそうです。

Joryu_ouza20200904010172 図から里見女流四冠は▲6四銀と飛車を取り、△同歩に▲5九桂(下図)と受けに回りました。一直線の攻め合いではなく、いったん受けておいて時間を稼ぐ方針で、△8七銀や△5八銀にはそこで攻め合いに出るものと思われます。

Joryu_ouza20200904010175

Joryu_ouza20200904010166 図は14時すぎの局面。▲4五歩の角取りに山根女流二段が△3六歩と攻め合ったところです。以下、▲4四歩なら△3七歩成▲同金に△8七銀が飛車角両取り。また▲3六同銀には△5五角(▲同銀は△6七飛成が入る)と王手で出られます。里見女流四冠の優勢で変わりはなさそうですが、山根女流二段は必死の反撃で勝負形に持ち込もうとしています。里見女流四冠はここでどのように対応するでしょうか。

Photo_19 (対局開始時、礼を交わす両対局者)

Joryu_ouza20200904010157 里見女流四冠は△3六歩に▲5六銀と6五から銀を引きました。▲3六同飛と取って強く応戦する順も考えられたところですが、この▲5六銀も次に▲5五歩の銀取りや▲3四金、また▲8五歩△6四飛に▲6六歩から▲6五歩と、後手の攻め駒を攻める手が厳しく残っており、冷静な一手といえそうです。現局面は後手の攻めが難しく、先手が優勢に立ったようです。

Photo_18 (対局再開を待つ里見女流四冠)

Photo_11 (対局再開前、記録机に目を送る山根女流二段)

Photo_12 (続いて、棋譜用紙をのぞいた)

Photo_13 (席を外していた里見女流四冠が戻ってきた)

Photo_15 (12時40分になって対局が再開された)

Photo_16 (30秒ほど経って、△3六歩を着手した山根女流二段)

Photo_17 (里見女流四冠は3六に置かれた歩に視線を送っていた)