
図は95手目▲5二銀まで。渡辺棋王が再び強打を放ちました。鋭く強烈な攻めで、△5二同金は▲8四角が王手竜取り。△5二同玉は▲4三角△6三玉▲6四歩△7四玉▲6五角成と攻めが続きます。後手玉が6三にくると、▲6四歩で6九で眠っていた飛車が働いてくるのが永瀬王座としてはつらいところです。
図の▲5二銀は87手目▲2三金以上に急所をえぐっており、渡辺棋王が防衛に近づいているとみられています。
(銀杏)

図は95手目▲5二銀まで。渡辺棋王が再び強打を放ちました。鋭く強烈な攻めで、△5二同金は▲8四角が王手竜取り。△5二同玉は▲4三角△6三玉▲6四歩△7四玉▲6五角成と攻めが続きます。後手玉が6三にくると、▲6四歩で6九で眠っていた飛車が働いてくるのが永瀬王座としてはつらいところです。
図の▲5二銀は87手目▲2三金以上に急所をえぐっており、渡辺棋王が防衛に近づいているとみられています。
(銀杏)

図は87手目▲2三金まで。渡辺棋王は42分の長考で金捨ての強打を放ちました。駒のタダ捨てはリスクの高い手なので、先の見通しが立たないと指せません。渡辺棋王の自信が指し手に表れているといえそうです。
△2三同玉に▲1三角成△3二玉▲4四香と再び後手に取られる駒を打つのが好手とみられています。▲4四香は後手玉を狭くして▲2三角からの詰めろ。△4四同銀なら▲5七馬と竜を素抜くことができます。永瀬王座は「長考の半分返し」で21分の考慮の末に△4一玉と逃げました。渡辺棋王としてはパンチが入った格好ですが、永瀬王座は5筋から7筋方面に逃げ越そうとしています。場合によっては7四の銀も受けに利いてきそうです。 (銀杏)


図は83手目▲3三歩の局面。先手は駒得しながら調子よく攻めていますが、後手に手番が回ると△8六歩と銀冠の弱点を突かれてしまうため、しっかりポイントを挙げていく必要があります。「永瀬さんがいいプレッシャーのかけ方をしています」と木村九段。続けて「▲3三歩△同桂に▲2四角で決まるかどうか」。
▲2四角に△4七竜なら▲1三角成で▲1四馬から▲3三桂成(後手の応手次第では▲3三桂不成)の王手で竜を素抜く筋があります。
永瀬王座は△3五銀と投資して受けました。これなら▲1三角成から▲1四馬とされても竜を素抜かれることはありませんし、攻撃力はダウンしても△8六歩は依然として厳しい狙いです。渡辺棋王の考慮中に17時を過ぎました。▲1三角成△8六歩の進行では、攻守が入れ替わりそうなので、先手は工夫がいります。
(銀杏)