終局直後
□藤井聡竜王のインタビュー
ーー序盤について
激しい展開になって、かなり判断の難しい局面だった。
ーー昼食休憩明け▲6八銀(61手目)で長考された。あのあたりの心境は
▲6八銀のとき、△2四飛のような手も考えた。本譜△4九飛は△4五銀の狙い。ただ、▲4四香と打たれて、銀出のタイミングがないのでは失敗したかもしれない。結果的に、よくないほうを選んでしまった。
ーー△8六竜(74手目)について
互いに大駒が取られそうな形でどう判断するかわからなかったが、▲7八金(79手目)と立たれたのが見えておらず、竜がかなり狭い形になり苦しいのかなと。
ーーねじり合いが続く長期戦。どのような思いで指されていたか
竜を引いたあたりは駒損で苦しい。決め手を与えず粘れるかと。
ーー優勢を意識したのは
△6三玉(98手目)と逃げたところで自玉が安全になり、好転したのかなと。ただ、そのあとも最後まではっきりとはわからなかった。
ーー一局を通して
5七玉型が珍しく、こちらがその弱点を突けるか、手厚くされるか際どいところだった。本譜はうまく手厚い形にされ、もっと工夫が必要だった。
ーー次局に向けての抱負
スコアは意識せず、全力を尽くして指せれば。
(敗れた渡辺明棋王は、あとがなくなった)
■渡辺棋王のインタビュー
ーー中盤の入り口、△5四銀(46手目)で長考された。▲2四歩のときの心境は
いくと激しくなるが代案も難しく、成算はなかったが決戦に踏み込むのはやむを得ない。
ーー決戦にいくまでは予定だったか
午前の長考のあとは予定でなかった。どれくらい均衡が取れるかと考えていた。
ーー▲4八金(67手目)では▲2四歩も検討されていた
▲2四歩はもちろんある手だが、少し足りないように思っており、▲4八金で粘り気味に指そうかなと。
ーー一局を振り返って
午後に入ってからとても難しい将棋だった。局面が一段落したところで、一気に攻めていったのがよくなく、息長く指すべきだった。
藤井竜王が2連勝。棋王をカド番に追い込む

五番勝負第2局は132手で藤井竜王の勝ちとなりました。終局時刻は19時27分。消費時間は▲渡辺3時間59分、△藤井3時間57分。五番勝負は藤井竜王の2勝0敗となり、渡辺棋王をカド番に追い込みました。第3局は3月5日(日)に新潟県新潟市「新潟グランドホテル」で行われます。
(飛龍)









藤井竜王は▲5一竜に△7八桂成と踏み込んで、寄せ合い勝ちを目指しました。▲6四香△7四玉▲7五銀で王手竜取りがかかるものの、△同竜▲同歩△8三玉のとき、先手に有効な手段が難しく、終局近しと見られています。
上図で渡辺棋王が一分将棋に入りました。二枚角の脅威から避ける玉引きで、辛抱の一着といえそうです。



図の局面で渡辺棋王が5分を使い、残り時間が両者10分となりました。対局室では記録係の秒読みの声が聞かれます。