2022年3月20日 (日)

渡辺棋王の強打

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図は87手目▲2三金まで。渡辺棋王は42分の長考で金捨ての強打を放ちました。駒のタダ捨てはリスクの高い手なので、先の見通しが立たないと指せません。渡辺棋王の自信が指し手に表れているといえそうです。
△2三同玉に▲1三角成△3二玉▲4四香と再び後手に取られる駒を打つのが好手とみられています。▲4四香は後手玉を狭くして▲2三角からの詰めろ。△4四同銀なら▲5七馬と竜を素抜くことができます。永瀬王座は「長考の半分返し」で21分の考慮の末に△4一玉と逃げました。渡辺棋王としてはパンチが入った格好ですが、永瀬王座は5筋から7筋方面に逃げ越そうとしています。場合によっては7四の銀も受けに利いてきそうです。 (銀杏)

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