2023年3月 5日 (日)

0305_010第1局から3局連続で角換わりになりました。対局開始から速いペースで進んでいます。藤井竜王は先手番で公式戦28連勝中(未放送のテレビ棋戦を除く)。渡辺棋王は難攻不落の藤井先手を破るためにどのような秘策を用意しているのか注目です。

0305_0569時45分、56手目まで進んでいます。前例は2021年から22年にかけて3局あります。流行形や研究の最前線からは少し外れた形といえるでしょうか。

Dsc_0081(2手目△8四歩を指す渡辺棋王)

(牛蒡)

おはようございます。本日の新潟市は晴れ。予想気温は-2度から9度。
対局は9時開始です。

09:00 対局開始
10:00 おやつ
12:00 昼食休憩
13:00 対局再開&現地解説会開始
15:00 おやつ

Dsc_9810(控室から信濃川を望む)

(牛蒡)

2023年3月 4日 (土)

明日の見どころ解説もありました。

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山口 まず、棋王戦の第1局や第2局についてうかがいます。いかがでしたか。

深浦 まずは、山口さんご結婚おめでとうございます。第1局は長野で行われて、藤井竜王がうまく攻めをつないで勝ちました。途中で▲2五桂打という手があったのですが、本当に才能あふれる手で渡辺棋王の陣形を崩したことが印象に残っています。第2局はABEMAで解説しましたが、盤面をダイナミックに使う将棋でした。最後は藤井竜王の読みが深くて、27手詰という藤井竜王の強みをよく感じた対局でした。

山口 戦型予想はいかがでしょうか。藤井竜王は先手番でとても勝っているんですよね。

深浦 28連勝ですか。

高見 昨年の棋聖戦で永瀬さんに負けた以外は勝っています。私も銀河戦決勝で貢献してしまって。先手角換わりがめちゃくちゃ強いです。

深浦 藤井竜王が先手なので角換わり腰掛け銀だと思います。新幹線の中で考えていたのは、藤井竜王が相掛かりや矢倉にせずに角換わりに絞っているのは、過密日程をこなすためかなと感じています。今週もすごい将棋が続きます。棋王戦のあとは順位戦のプレーオフ(8日)と王将戦七番勝負の第6局(11・12日)があります。

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高見 私は角換わりが勝てる戦法だと思っているので選んでいるのかなと思います。渡辺棋王が2手目に△3四歩としなければ角換わりになります。雁木を選ぶか角換わりを受けて立つかだと思います。

山口 深浦九段は藤井キラーといわれていますが。

深浦 このタイミングで聞きますか。最近当たっていないです。取材で聞かれますけど、あれから藤井竜王が変身したんで過去の遺物です。

山口 藤井竜王に勝つための準備にどういう意識をしていましたか。羽生先生と指すときも、自分が勝てる部分を考えたと聞いたことがあります。

深浦 最近戦ったのはNHK杯だったので短時間棋戦なりの準備をしたのですが、藤井竜王はこちらが準備した通りに指すんです。短い時間でも非常に精度が高いんです。準備通りに指してくれたので勝てたという意味合いもありました。ほかの棋士だとそうはならないんですけど。

山口 高見七段は第4回ABEMAトーナメントで藤井竜王と一緒にチームを組みましたよね。

高見 本当に気さくですし、人間的にも完成度が高いです。そのときは藤井竜王のおかけで優勝できましたが、深浦九段がいるチーム(菅井竜也八段がリーダーで、深浦九段と郷田真隆九段の3人で組んだ)との対戦で、藤井竜王が深浦九段に負けたときが、チーム内でもいちばんピンチでした。藤井竜王が負けてしょんぼりしましたが、伊藤匠五段と高見でどうしようと。結局、藤井竜王は残りの対局を勝って自分から立て直して、改めて強いなと感じました。キラーなだけに、深浦九段は藤井竜王に立ちはだかりますね。

山口 渡辺棋王はご両親が新潟県出身で縁があると。

深浦 出身地などのご縁があるところでの対局は安心感がありますね。(第50期王位戦七番勝負で)3連敗後の4連勝をしたときは、4局目が出身地の長崎県佐世保市でしたが、そこから巻き返していけたのでありがたいなと思いますね。見えない力をいただいて頑張ろうと思えました。

山口 深浦九段は渡辺棋王と一緒にフットサルもやっていますよね。

深浦 フットサルでも棋王は仕切るんです。パスを要求したり。フットサルやカーリングとか、アクティブに好きなことをして気分転換をしていますね。高見七段と渡辺棋王は競馬好きですよね。

高見 渡辺棋王と一緒には競馬にいかないですが、後輩に優しい先輩で、先日に渡辺棋王や私と戸辺誠七段が同じ日に対局がありました。私と戸辺七段が早く終わったので、先に将棋会館を出たのですが、渡辺棋王は一緒に夕飯を食べようとわれわれを探していたそうなんです。

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深浦 藤井竜王がタイトル戦に出始めたころ、渡辺棋王はAIを活用されて90手くらいまで研究したのをぶつけたこともあります。今回の棋王戦も65手まで経験ある形をアレンジしていました。そういう強みがあります。ただ、藤井竜王がしっかり考えて切り返してくる。第3局はどうなるか注目しています。

深浦 銀河戦決勝はどうでしたか。

高見 先手が欲しいなと思っていました。でも、振り駒なので後手なら仕方ないと思って準備はしました。思ったよりも突っ込んだ変化を選ばれてこちらが間違えたのですが、そのときの最善手はその場では発見しにくい手でした。感想戦では、すぐに指摘されたので、藤井竜王の角換わりを受けて立つならもっと研究しないといけないと思いました。

深浦 渡辺棋王はどうするでしょう。

高見 先日の朝日杯の決勝で対戦したときは渡辺棋王が雁木でした。でも、今回は角換わりを堂々と受けて立ちそうな気がします。

深浦 研究を深掘りしたものを藤井竜王にぶつけるのですが、藤井竜王がいい手で返してくるんですよね。

高見 第1局は渡辺棋王が勝つと思っていました。序盤で藤井竜王に時間をかなり使わせたので渡辺棋王の勝ちパターンかと思ったのです。でも、時間が少なくても関係なくて藤井竜王の▲2五桂打が冴え渡っていました。

深浦 ▲2五桂打は困るよね。新潟の子に教えてあげられる?

高見 駒損するので歩を打つのが普通です。六冠を目指すなら▲2五桂打なんでしょうね。

山口 大盤解説会で意識することはありますか。

深浦 以前に新潟で立会人をさせていただいたときに、解説会場に500、600人くらいの方がいらしていて、解説会をやったんです。そのときカードが羽生善治九段と佐藤康光九段の対局でした。振り飛車の将棋で千日手になりそうだったんです。立会人だから指し直しになりそうなので慌てて対局室にいったら、羽生九段が打開していて首を傾げて「何しにきたの」という顔で見ていて、すごすごと解説会場に戻っていったのを覚えています。

高見 最近、私は副立会人などで藤井竜王をよく見るのですが、オーラを放っていますね。渡辺棋王がどう戦うか注目しています。新潟の話をさせていただきますと、長岡市の支部の指導でうかがったことがありまして、吉乃川という日本酒がとてもおいしかったです。プライベートでも新潟競馬場にいったこともありますし、大学の友人と旅行して、へぎそばを食べました。ファンの方にお米を贈っていただいたこともあって、家族でいただいたこともあります。


以上で本日のブログ更新を終わります。
明日もよろしくお願いいたします。

(牛蒡)

Dsc_9632(ゲスト棋士紹介)

Dsc_9646(立会人 深浦康市九段)

「新潟は将棋どころですし、渡辺棋王、藤井竜王とも楽しみに対局場入りしたと思います。明日は二人が対局に専念できるように、立会人の仕事を務めたいと思います」

Dsc_9658(現地大盤解説 高見泰地七段)

「新潟市に仕事でうかがうのは初めてと思います。3年越しにくることができてよかったと思います。10連覇中の渡辺棋王の意地か、藤井竜王の勢いか、大盤解説会にきていただいた方によかったと思えるように解説を務めていきたいと思います」

Dsc_9674(現地大盤聞き手 山口恵梨子女流二段)

「新潟は大好きでご飯がおいしいです。将棋の仕事で大盤解説やイベントでもきていますが、ポケモンカードの大会でいちばん多くきています。新潟は人柄が温かい方が多いと思っています。明日の大盤解説会を楽しんでいただけるよう頑張ります」

Dsc_9697(記録係 廣森航汰三段)

「新潟にくるのは3年前と昨年に続いて3回目になり、縁を感じています。明日の記録係をしっかり務めて、来週の三段リーグ最終日(現在、12勝4敗で4位)に何か生かせるように頑張ります」

Dsc_9306(お楽しみ抽選会では関係棋士の色紙のほか、豪華賞品が当選者に贈られた)

(牛蒡)

対局者あいさつと花束贈呈です。贈呈役は、新潟日報の子ども向け紙面「まいにちふむむ」で取材や体験企画に参加する子ども記者「ふむっ子記者」の10期生の方です。二人は検分後に両対局者の直接取材をしていました。後日、新潟日報朝刊の「まいにちふむふむ」で掲載予定です。

【開会式で両雄、闘志燃やす[動画]】
https://www.niigata-nippo.co.jp/articles/-/184303

Dsc_9488(渡辺棋王)

「長きにわたって新潟県での棋王戦を開催いただいておりまして、私も10年以上、新潟県のファンの皆さまに見ていただいております。2020年以降の新型コロナウイルス以降ですと、このような前夜祭は初めてかと思います。大盤解説は昨年に久しぶりに開催されたと記憶しています。
活気ある新潟の棋王戦が戻ってきたと感じていますし、明日の大盤解説会は多くの方が応募されて、当選された方は楽しみにされていると思います。大盤解説会にこられる方、惜しくもこられずに各メディアを通じて今回の対局を観戦いただく方に楽しんでもらえるような将棋を指していきたいと思っています。短い滞在ですがお世話になります。よろしくお願いいたします」

Dsc_9538(藤井竜王)

「新潟市の対局は昨年の棋聖戦に続いて2回目になります。棋聖戦は岩室温泉が対局場でして、市街地での対局は今回が初めてになります。今回、特急しらゆきに乗って新潟にきたのですが、上越妙高から新潟県の景色を楽しみながらくることができました。明日から対局になりますが、大盤解説会に多くの方にご応募いただいたということで、注目される一局になると思います。見ていただいている方に最後まで楽しんでもらえる熱戦になるように頑張ります」

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Dsc_9441 

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Dsc_9605(乾杯 奥州光治・日本将棋連盟新潟県支部連合会会長)

「明日からファンのみならず、一般の方にも注目の棋王戦が行われます。将棋かWBCかというくらいだと思います。とても楽しみにしております。新潟で開催できること感謝申し上げます」

(牛蒡)