2019年2月 2日 (土)


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■渡辺明棋王
――今日の将棋を振り返って。
渡辺 序盤はあまり例がない形だったので、まとめ方に苦労しました。
――ポイントの局面は。
渡辺 △4五歩(52手目)から攻勢に転じたところは、それまで受け身だったので面白くなったかなと思いました。
――勝ちを意識されたのは。
渡辺 △5五歩(76手目)で角が取れて、余しているのではと思いました。
――第2局への意気込みを。
渡辺 すぐ来週あるので、この流れで入れればいいかなと思います。

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■広瀬章人竜王
――今日の作戦はどうだったか。
広瀬 先手番だったらやってみようと思っていましたが、いろいろと嫌な筋があって、あれこれ考えているうちに作りが悪くなった。序盤は失敗したかなと思っていました。
――どのあたりで厳しいと思ったか。
広瀬 早い段階、▲7七桂(41手目)と跳ねてしまって予想以上に指し手が難しくなってしまった。構想に問題があって、気がついたら作りが厳しくなってしまいました。
――次の第2局に向けて。
広瀬 気持ちを切り替えて頑張りたいと思います。

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Kiou2019020201018484手まで渡辺棋王が勝ちました。終局時刻は18時0分。消費時間は▲広瀬3時間52分、△渡辺明3時間19分。開幕局は渡辺棋王が後手番で制し、防衛に向けて好スタートを切りました。第2局は2月10日(日)富山県魚津市「新川文化ホール」で行われます。

(八雲)

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渡辺棋王の攻めに対し、広瀬竜王も反撃に出ました。互いに玉が薄く、スリリングな終盤戦を迎えています。じっと歩を伸ばす▲4四歩(73手目)は控室で予想されていなかった一着。代えて▲4三銀と打ち、△同銀▲3三角成(参考図)が迫力ある攻めといわれていました。

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佐々木大四段は参考図で「△3二銀と引いて大丈夫なら後手を持ちたい」と話していました。本譜の広瀬竜王の選択はどうなるでしょうか。残り時間は▲広瀬竜王11分、△渡辺棋王1時間11分と差がついています。

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北國新聞会館の近くには尾山神社があります。加賀藩の藩祖である前田利家が祀られた神社で、神門には色鮮やかなステンドグラスが使われています。

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相掛かりで始まった本局、じりじりとした駒組みを経て渡辺棋王が攻勢に出ています。現地の見解は渡辺棋王よし。広瀬竜王の陣形の急所を的確に攻めているという評判です。控室には佐々木大地四段が訪れて、解説会にもゲスト出演しました。解説会が休憩に入ると、戻ってきた糸谷八段と中村桃女流初段は撮影用のおやつを食べてひと息。

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午前中に行った金沢観光もいよいよ終点。糸谷八段と中村桃女流初段はカフェに立ち寄り、金箔が使われたソフトクリームやカフェオレを味わいました。金沢市は金箔生産が盛んで、日本で作られる金箔のほとんどが生産されています。江戸時代から培われた技術と、金沢の高湿な気候が、今日の金箔生産を支えています。2人は観光を終えて、北國新聞会館に戻りました。

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