2025年2月 2日 (日)

Kiou202502020101_127五番勝負第1局は127手で藤井棋王の勝ちとなりました。終局時刻は19時18分。消費時間は▲藤井3時間57分、△増田3時間59分。五番勝負は藤井棋王が先勝。第2局は2月22日(土)、北國新聞会館(石川県金沢市)で行われます。

(飛龍)

20250202112序盤は早く指し進めていた増田八段でしたが、上図で藤井棋王よりも先に一分将棋に突入しました。局面は先手が指しやすいと見られています。飛車に当てて馬を作り、▲3四飛に△8二馬と引きつけて粘りの姿勢を示しました。
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(武蔵)

20250202102増田八段は2枚の角を頼りに、一点集中で攻め続けます。△5四桂と打ち、▲同桂は△7七角成以下、先手玉は寄り筋に入ります。そこで、藤井棋王は▲6三歩成と捨てました。歩が切れれば▲6七歩の受けが利いて、後手からの攻めを食い止められそうです。
局面は終盤戦。残り時間は▲6三歩成の局面で、▲藤井3分、△増田6分です。
Img_6380(増田八段は攻め倒せるか)
Img_6373(藤井棋王はしっかりと受け止めて、反撃のタイミングをはかりたい)

(武蔵)

国道33号線をはじめとする高知を走る路面電車は、まさに県民の足といえるでしょう。高知で電車といえば、路面電車を指すようです。日本最古であり、日本最長の距離を走る路面電車としても有名です。
1301(ごめんは謝罪ではなく、南国市を代表する後免駅)

(武蔵)

2025020278時刻は18時を回りました。神経戦の状況から、局面が動き始めました。3五にいた角を1七に引き、控室の森九段は「歩があれば」といったところで、△3五桂がモニターに映りました。以下▲同角△同銀▲同飛△8八角が示されましたが、▲同金△同歩成▲6八玉(変化図)の進行は後手の攻めが重く、対して先手には▲4五銀や▲4五桂が残って、先手に楽しみが多い局面といえそうです。2025020285桂打ちに藤井棋王は時間を使い、残り時間は10分となりました。
Img_6419(外も薄暗くなってきた)

(武蔵)

2025020274△8七歩は陣形を乱す手筋の垂らしで、この手の考慮中に増田八段は残り時間が1時間を切りました。先手が放置すれば、玉の逃げ道を制限できます。▲8七同金以下、△4四角▲同角△同飛▲6六角△4七飛成▲同金△3八角(変化図)が進行の一例。2025020282先手の玉形を乱しての両取りは、より厳しくなりそうです。実戦は△8七歩を放置して▲3九飛と寄りました。変化図の両取りの筋を消して、▲8七金と歩を払いやすくした意味がありそうです。
Img_6383(増田八段は△8七歩に37分を費やした)

(武蔵)