2014年2月 1日 (土)

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渡辺棋王
「みなさま、改めまして、こんばんは。本日はこのような盛大な前夜祭を催していただき、また多数の皆様に参加いただきまして、ありがとうございます。
この棋王戦は昨年2回目の挑戦だったのですが、タイトルを取ることができました。昨年の新潟対局は第3局でしたが、途中で私のほうに結構良い手が出まして、2勝目を挙げて棋王位獲得の大きな原動力になりました。
もともと両親が上越市の出身ということもあり、新潟には縁がありました。その後も新潟では数多く対局させていただきまして、はじめてタイトルを取ったのもここ新潟でしたので、個人的には非常に縁起のよい場所だと思っています。明日も縁起のよさを生かして、なんとか頑張りたいと思っています。
今回ははじめての防衛戦になります。1回で無くなってしまうと、そもそも自分が棋王をとったことを忘れられてしまいそうなので、2回3回と実績を重ねていきたいと思います。
明日は日曜日ということもありまして、多くのお客様にご来場いただけるのではと思います。今週は王将戦第3局を指しまして、そこで負けてここに来ているのですが、早い時間に終らせてしまったのでお客様には不評だったかもしれません。ですので明日は、結果はともかくとして満足していただける将棋を指したいと思っています。どうぞよろしくお願いいたします」

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三浦九段
「みなさん、こんばんは。実は私の父も佐渡の出身でして……ええと、みなさん、こんばんは。
すみません、言おうとしていたことを渡辺さんに先に言われてしまいまして、渡辺さんは上越市ということで。はい。
ちなみにですね、去年は棋聖戦で立会いをしまして、そのときの対局者が渡辺さんでした。そういった渡辺さんとタイトル戦を戦えるというのがうれしいです。棋聖戦といえば、私が棋聖のタイトルを獲得したのが、ここ新潟でした。非常に思い出深い場所です。
新潟の印象としては、まず食べ物がおいしい。あと美人が多い……あ、いまのは忘れてください。明日はよい将棋を指したいと思っています。新潟日報さまをはじめ、皆様にはお世話になります。よろしくお願いいたします」

(書き起こし・烏)

Dsc_0161 (明日の健闘を誓い握手)

(吟)

Dsc_0117 (開会のご挨拶は新潟日報社 代表取締役専務 竹内希六さま)

Dsc_0126 (日本将棋連盟会長 谷川浩司九段の挨拶)

「こちらに来る途中に思い出したのですが、昭和61年ですからずいぶんと昔の話になりますね。初めて棋王位を獲得したのが、ここ新潟でした。
新潟日報さまにはそれ以前から、30年以上にわたりまして五番勝負のうちの一局を開催していただいております。改めまして厚く御礼申し上げます。また協賛、ご協力をいただいた皆様にも、あわせてお礼を申し上げます。
今回の五番勝負は、渡辺棋王と三浦九段という初めての顔合わせになりました。渡辺棋王は棋王と王将の二冠ということで、1月から王将戦七番勝負で羽生三冠の挑戦を受けています。現在は2勝1敗ということで、ここからはダブルタイトル戦ということになります。1月は対局が多かったようですけれども、ハードスケジュールのなかでも調子を上げていくのではないかと思っております。
三浦九段は今年度のトータルの成績では、ご本人は満足いっていないかもしれません。そのなかでも昨年は九段に昇段しまして、挑戦者決定二番勝負でも若い永瀬拓矢六段を相手に難しい将棋を勝ち切ったということは、大きな自信になったのではないでしょうか。
明日は9時から対局が始まります。持ち時間が4時間ということで、午前中からスピーディな展開になるかもしれません。新潟日報紙をはじめ、ネット中継やニコニコ生放送などで多くの方に見ていただければと思います。また明日は大盤解説会もあり、私も午前中に少しだけ顔を出す予定です。
棋王戦開催にあたりまして、お世話になった方々に改めて御礼申し上げます。ありがとうございました」

(書き起こし・烏)

Dsc_0128 (乾杯のご発声は日本将棋連盟新潟県支部連合会会長 奥州光治さま)

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(吟)

Dsc_0073 (検分後、前夜祭の段取りやおやつの時間などが確認された。おやつは午前が10時30分、午後は15時と決定。昼食休憩は12時~13時)

Dsc_0074 (打ち合わせに続き、主催紙・新潟日報社の小林純記者のインタビューに応じる渡辺棋王)

Dsc_0088 (三浦九段もインタビューに応じる。インタビューは明日の新潟日報朝刊に掲載される)

※このあと18時30分より前夜祭が行われます。更新は終了後になります。

(吟)

Dsc_0040 (検分前、立会人の木村八段と三浦九段はなごやかに話す)

Dsc_0042 (15時30分、渡辺棋王が駒袋を開けて検分が開始された)

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Dsc_0050 (「あっちのカメラでニコニコ生放送は撮ってますからね」と木村八段が説明)

Dsc_0052 (障子が閉められた状態も確認された。対局時は開けておくことに決まった。検分は問題なく5分ほどで終了した)

(吟)

渡辺明棋王に三浦弘行九段が挑戦する第39期棋王戦五番勝負は2月2日(日)新潟県新潟市「新潟グランドホテル」にて開幕する。第1局の主催は新潟日報社。立会人・大盤解説は木村一基八段、聞き手は上田初美女流三段、記録係は上村亘四段が務める。

インターネット中継は棋譜・コメント入力が烏、ブログを吟が担当する。よろしくお願い致します。

Dsc_0036 (両対局者、関係者一行は15時頃に対局場の「新潟グランドホテル」へ到着)

(吟)