2014年2月 2日 (日)

Dsc_0300 (信濃川に架かる萬代橋は「新潟グランドホテル」のすぐそば)

Dsc_0303 (左に見える大きな建物が新潟日報社の新社屋、メディアシップ)

Dsc_0304 (新潟へ到着した一行は「あれ雪がない」と拍子抜けした様子。現地の方に聞くと新潟市は「あまり積もらない」とのこと。2月も下旬になれば積もることもあるそうだ)

(吟)

Kiou20140202010125渡辺棋王が▲3八銀と立った局面。▲3八銀は珍しい手で前例は2局になった。そのうちの1局は平成16年2月に指された棋王戦予選▲内藤國雄九段-△中田章道六段戦。内藤九段といえば空中戦が代名詞のスター棋士だ。

第30期棋王戦予選 平成16年2月19日 

於「関西将棋会館」

 持ち時間 
 各4時間     

▲九段 内藤 國雄            
△六段 中田 章道

▲2六歩  △3四歩  ▲7六歩  △8四歩  ▲2五歩  △8五歩  ▲7八金  △3二金
▲2四歩  △同  歩  ▲同  飛  △8六歩  ▲同  歩  △同  飛  ▲3四飛  △3三角
▲3六飛  △2二銀  ▲5八玉  △5二玉  ▲8七歩  △8四飛  ▲2六飛  △1四歩
▲3八銀(図)△5四飛▲3六歩△7四歩  ▲3七銀  △7三桂  ▲4六銀  △7二銀
▲3五歩  △7五歩  ▲同  歩  △6五桂  ▲6六歩  △7七歩  ▲同  桂  △同桂成
▲同  金  △1五角  ▲2八飛  △3六桂  ▲2七飛  △2六歩  ▲3七飛  △2八桂成
▲1六歩  △2七歩成▲1五歩  △3七と  ▲同  桂  △2九飛  ▲8二角  △9二香
▲9一角成△2七成桂▲4五桂 △3三桂  ▲5三桂成△同  飛▲9二馬△3七成桂
▲3九香  △2八成桂▲2三歩  △3九成桂▲2二歩成△同  金▲5九金△3八成桂
▲6八銀  △8五桂  ▲8六金  △7七歩  ▲6七玉  △4八成桂▲3四歩△5九成桂
▲3三歩成△5八成桂▲4五桂△6八成桂▲7六玉  △5四飛  ▲8五金  △8三香
▲4四桂  △6二玉  ▲7四桂  △同  飛  ▲同  金  △8五銀  ▲6五玉  △7四銀
▲同  歩  △6四歩  ▲5六玉  △5四金  ▲4二飛  △5二桂  ▲同  桂成△同  金
▲5三銀まで105手で内藤 國雄九段の勝ち。 (消費時間=▲3時間1分、△3時間59分)

(吟)

Dsc_0066 (本局に使用される駒は竹風作菱湖書の盛上げ駒。振り駒を行った小飯田氏の所蔵の駒)

Dsc_0199 (竹風作でおなじみの大竹日出男氏は新潟県在住。昨晩、お楽しみ抽選会に提供された駒は菱湖書の彫埋駒。「作りたてですので、2~3週間は漆が乾くまで眺めて頂きたい。そのあとはぜひ使って頂きたいのですね」と話した)

Dsc_0105(前夜祭でプレゼントされた彫埋駒)

(吟)

Dsc_0287 (定刻の9時、対局が開始された)

Dsc_0291 (渡辺棋王の初手は▲7六歩)

Dsc_0294 (渡辺棋王の初手▲7六歩を見て三浦九段は腕組み)

Dsc_0298 (▲7六歩に対し、三浦九段の2手目は△8四歩)

Kiou20140202010123▲7六歩△8四歩▲2六歩△3二金▲7八金△3四歩の出だしから、戦型は横歩取りになった。

(吟)

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Dsc_0271 (振り駒を行ったのは地元愛棋家の小飯田与平氏。渡辺棋王の振り歩先で振り駒)

Dsc_0273 (歩が3枚、と金が2枚。渡辺棋王の先手に決まった)

Dsc_0061 (昨日の検分後、木村八段のレクチャーを受け振り駒の予行練習する小飯田氏)

(吟)

2月2日(日)「新潟グランドホテル」3階悠久の間にて11時から大盤解説会が開催されます。
解説は木村一基八段、聞き手は上田初美女流三段。
入場は無料です。ぜひ足をお運び下さい。

Dsc_0204 
棋王戦第1局をお楽しみに。

2014年2月 1日 (土)

Dsc_0209 (両対局者が退場し、上田女流三段が司会進行を務め、明日の見どころが話された)

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谷川九段
「持ち時間が4時間ですので、お互いの考えが合えば、どんどん進んでいく感じになるかもしれません。作戦的には、このお二人は振り飛車はないと思いますので、矢倉か角換わりか横歩取り。まあ三つくらい言えば当たるのではないかと思います(笑)」

木村八段
「まだ手番が決まっていません。第1局は振り駒という楽しみもあります。どちらも居飛車党ですが、違いというものもあります。後手になったときに積極的に行くか、堂々と行くかです。あくまで印象ですが、渡辺棋王は堂々と受けて立つタイプ。三浦九段は自分から動く、最近は特に積極性を重く見ているのではないでしょうか。共通点は、どちらも終盤の腕っぷしが強いことです。一流ならではの振る舞いが見られるのではないかと思います」

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上村四段
「最近の戦法選択の傾向から、渡辺棋王が先手なら横歩取り。三浦九段が先手なら角換わりになると思います」

(書き起こし・烏)

(吟)

Dsc_0103 (前夜祭へ出演棋士の直筆色紙や彫埋駒が当たる抽選会が開かれた)

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(抽選のトップバッターは上田女流三段)

Dsc_0175 (上村四段)

Dsc_0179 (木村八段)

Dsc_0182 (谷川九段)

Dsc_0187 (三浦九段は楽しげに箱に手を入れる)

Dsc_0194 (渡辺棋王)

(吟)