珍しい手
渡辺棋王が▲3八銀と立った局面。▲3八銀は珍しい手で前例は2局になった。そのうちの1局は平成16年2月に指された棋王戦予選▲内藤國雄九段-△中田章道六段戦。内藤九段といえば空中戦が代名詞のスター棋士だ。
第30期棋王戦予選 平成16年2月19日
於「関西将棋会館」
持ち時間
各4時間
▲九段 内藤 國雄
△六段 中田 章道
▲2六歩 △3四歩 ▲7六歩 △8四歩 ▲2五歩 △8五歩 ▲7八金 △3二金
▲2四歩 △同 歩 ▲同 飛 △8六歩 ▲同 歩 △同 飛 ▲3四飛 △3三角
▲3六飛 △2二銀 ▲5八玉 △5二玉 ▲8七歩 △8四飛 ▲2六飛 △1四歩
▲3八銀(図)△5四飛▲3六歩△7四歩 ▲3七銀 △7三桂 ▲4六銀 △7二銀
▲3五歩 △7五歩 ▲同 歩 △6五桂 ▲6六歩 △7七歩 ▲同 桂 △同桂成
▲同 金 △1五角 ▲2八飛 △3六桂 ▲2七飛 △2六歩 ▲3七飛 △2八桂成
▲1六歩 △2七歩成▲1五歩 △3七と ▲同 桂 △2九飛 ▲8二角 △9二香
▲9一角成△2七成桂▲4五桂 △3三桂 ▲5三桂成△同 飛▲9二馬△3七成桂
▲3九香 △2八成桂▲2三歩 △3九成桂▲2二歩成△同 金▲5九金△3八成桂
▲6八銀 △8五桂 ▲8六金 △7七歩 ▲6七玉 △4八成桂▲3四歩△5九成桂
▲3三歩成△5八成桂▲4五桂△6八成桂▲7六玉 △5四飛 ▲8五金 △8三香
▲4四桂 △6二玉 ▲7四桂 △同 飛 ▲同 金 △8五銀 ▲6五玉 △7四銀
▲同 歩 △6四歩 ▲5六玉 △5四金 ▲4二飛 △5二桂 ▲同 桂成△同 金
▲5三銀まで105手で内藤 國雄九段の勝ち。 (消費時間=▲3時間1分、△3時間59分)
(吟)
本局の使用駒
対局開始
対局開始直前
おはようございます
おはようございます。棋王戦第1局は9時対局開始です。本日もよろしくお願い致します。
本日のニコニコ生放送は解説が北浜健介八段、聞き手は竹部さゆり女流三段が担当します。
ニコニコ生放送のご視聴は事前のアカウント取得が必要となります。
(吟)
現地大盤解説情報
前夜祭 明日の見どころ
(両対局者が退場し、上田女流三段が司会進行を務め、明日の見どころが話された)
谷川九段
「持ち時間が4時間ですので、お互いの考えが合えば、どんどん進んでいく感じになるかもしれません。作戦的には、このお二人は振り飛車はないと思いますので、矢倉か角換わりか横歩取り。まあ三つくらい言えば当たるのではないかと思います(笑)」
木村八段
「まだ手番が決まっていません。第1局は振り駒という楽しみもあります。どちらも居飛車党ですが、違いというものもあります。後手になったときに積極的に行くか、堂々と行くかです。あくまで印象ですが、渡辺棋王は堂々と受けて立つタイプ。三浦九段は自分から動く、最近は特に積極性を重く見ているのではないでしょうか。共通点は、どちらも終盤の腕っぷしが強いことです。一流ならではの振る舞いが見られるのではないかと思います」
上村四段
「最近の戦法選択の傾向から、渡辺棋王が先手なら横歩取り。三浦九段が先手なら角換わりになると思います」
(書き起こし・烏)
(吟)