図は60手目△5六歩の局面。ここで継ぎ盤が▲8三桂不成△8二玉▲9一角△8三玉▲8六香と進んで検討が打ち切られました。先手勝ちといわれています。2時間以上を残す渡辺竜王がじっくり読みを入れています。
(銀杏)
2011年2月26日 (土)
16時前の大盤解説会の様子
15時45分ごろの検討の様子
久保棋王、苦心の受け
久保棋王は21分考えて△4五銀と引いて受けに回りました。残り時間は19分となりました。△4五銀は△5五飛と走ったときに△6八金▲4八玉△5八飛成の詰めろになるため、先手は油断できません。
ここまでの進行を立会人の桐山清澄九段にうかがいました。「渡辺竜王は自分の読み筋通りに進めている印象ですね。久保棋王は1手1手苦心されてされて、ひねり出して指しているように感じます。指し手の流れがスムーズではありませんね」(桐山九段)
(銀杏)
渡辺竜王、厳しい追撃
図は55手目▲7五桂の局面。渡辺竜王の手がしなりました。△5五飛には▲6三竜や▲6三角成(いずれも詰めろ)が厳しい。渡辺竜王、局面も残り時間も圧倒しようとしています。久保棋王、残り少ない持ち時間を使って手段を探します。
(銀杏)