2026年3月14日 (土)

前夜祭(5)

20260314a7v00750_2(乾杯の音頭は立会人を務める木村九段が取った)

立会人の立場となりますと、いささか考えることが違いまして……。無事に対局が始まって終わるのがひとつの勤めみたいなところがありますので、何かトラブルは起こらないかなということを考えます。明日9時に対局者いなかったらどうすんだとか、そもそも私がいなかったらどうなっちゃうんだとか(笑)。そんなことすらも考えます。五番勝負の第4局となりますと、まさに決着がつく可能性、決着局かもとこの世界でいわれるんですけれども、そういう緊張感というものが検分のときから出ておりました。

増田八段は、オーバーな言い方かもしれませんけど、棋士人生の全てを懸けてぶつかり、それを全力で藤井棋王が受け止めるという展開になると思います。どうか皆様、将棋の内容ももちろんのことですけど、その緊張感とか独特のものも感じ取っていただきたいなというふうに思います。棋王戦のさらなる発展、それから今日ご列席の皆様のご健勝を祈念いたしまして、乾杯!

(書き起こし=紋蛇、写真=玉響)

(玉響)