(主催者あいさつ 砂塚隆広・北國新聞社代表取締役社長)
「石川能登で1月1日に震度7の大きな地震があり、甚大な被害が出ました。棋王戦では毎年、珠洲市の塩井一仁さんに盤と駒を提供していただいているのですが、その塩井さんも被災され、ご自宅が倒壊して奥様が亡くなられました。私も打ちひしがれるような思いでした。今回の棋王戦で使われる盤駒は、塩井さんが倒壊したご自宅で発見された物です。明日の熱い戦いは、被災地の皆さまに元気を送ることになると思います」
(主催者あいさつ 羽生善治・日本将棋連盟会長)
「能登半島地震で被災された方々に心よりお見舞い申し上げます。また現在も復興に尽力されている方々には心より敬意を表します。第1局は持将棋という、異例のスタートになりました。このシリーズに懸ける二人の気迫、情熱、研究をひしひしと感じました。先ほど砂塚社長からお話しがありましたように、今回は特別な盤駒を提供していただきました。本当にありがたいと思っております。今年一年の将棋界を占うような大熱戦が展開されるのではないかと思います」
(歓迎のあいさつ 新保博之・金沢市副市長)
「棋王戦第2局が金沢で行われることを喜ばしく思っています。金沢も地震の被災地ですが、人的被害はありませんでした。能登の復興と日常を取り戻せるように我々も支援していきたいと思っています。今回の棋王戦は全国的に注目度が高く、子どもたちも期待しています。明後日は『北陸ジュニア棋王戦』という大会もございます。将来棋士を目指す子どもたちには貴重な機会になると思います。明日はぜひ熱い戦いを繰り広げていただいて、将棋史に残る対局にしていただければと思います」
(能登半島地震の被災者に向けて、羽生・日本将棋連盟会長から棋士会が集めた義援金が北國新聞社に寄付された)
(特別協賛コナミグループ<東尾公彦・社長=右>からは、1000万円が寄付された)
(紋蛇、書き起こし=牛蒡)