対局検分は昨日の17時30分ごろに行われました。
(塩井一仁・日本将棋連盟石川県支部連合会理事・関西駒の会の会員)
塩井さんは、2009年より棋王戦の金沢対局に盤駒を提供しています。1月1日の能登半島地震で被災し、自宅のあった珠洲市は甚大な被害を受けました。塩井さん自身も自宅が全壊し、妻・紀美子さんを亡くしています。火葬が終わるまでは何も考えられず、がれきの中から残ったと駒4組をどうにか取り出せても「今年は金沢対局の華やかな場に参加させていただくのはやめようか」と思ったそうです。しかし、塩井さんが将棋に熱中していたことを紀美子さんが応援してくれたことを思い出し、今年も盤駒を提供していただきました。
【藤井八冠防衛戦に被災の駒 毎年提供・珠洲の塩井さん 自宅全壊、がれき下に発見〈1.1大震災〉】
https://www.hokkoku.co.jp/articles/-/1313198
(故・平田雅峰<ひらたがほう>作の駒で錦旗書)
(同じく故・平田雅峰作で、清定書)
(左が錦旗書、右が清定書。見比べると、字体の違いがよくわかる)
※『対局検分(1)~(3)』の記事は、ネット回線の都合により、すべて2月24日に追記したものです。
(紋蛇)