2023年12月

2023年12月26日 (火)

20231226e伊藤七段は▲8六銀(1図)と上がりました。7七の銀を上がって角筋を通しました。対する広瀬九段は△6三金(2図)と上がったのです。▲5五角には△5二飛と飛車を転回して▲8八角に△5六歩と中央から攻めるのでしょうか。

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控室を訪れた片上大輔七段は「先手は▲4七銀と引いて▲3六飛と寄り、▲3四歩と桂頭を狙うのが理想の攻めになります」と解説しています。

(琵琶)

千駄ヶ谷を散策してきました。天気がよくてすがすがしい散歩になりました。

Dsc_8546(将棋会館を出て、右に歩いて行くとある建物が見えてきました)

Dsc_8536(国立競技場です。一昨年の夏は東京オリンピックで賑わいました)

Dsc_8518(オリンピック競技の銅像)

Dsc_8502(秩父宮記念スポーツ博物館は臨時休館。残念)

Dsc_8486_4(近代オリンピックの創始者・ピエール・ド・クーベルタンの記念碑とオリンピックミュージアム)

Dsc_8495(1964年の東京オリンピックで使った聖大台)

Dsc_8492(五輪のオブジェは記念写真の人気スポットになっている)

(琵琶)

20231226c昼食休憩再開後の一手は▲2七銀(1図)でした。右銀を攻めに使う構想です。以下、実戦は△4三銀上▲3六銀△3四歩▲同歩△同銀▲3五歩△4三銀左▲6八銀△6五銀▲7七銀(2図)まで進んでいます。後手は雁木に組んでから5筋の銀を6五に出て、▲7七銀を強要しました。角筋を止めて相手の攻撃力を下げる方針のようです。

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Dsc_8429_2(伊藤七段は後手の雁木をどう攻略するのか)

(琵琶)

14時頃、加藤桃子女流四段が控室を訪れました。早速、継ぎ盤を使って検討します。

Dsc_8553(継ぎ盤を使って検討に励む加藤女流四段)

Dsc_8558(先手番の伊藤匠七段側を持って検討していました)

(琵琶)

Dsc_8418(伊藤七段が先に戻ってきた)

Dsc_8436(定刻になり、▲2七銀を着手する伊藤七段)

Dsc_8450(対局室に戻ってきた広瀬九段)

Dsc_8467(着座するとすぐに前傾姿勢になる)

Dsc_8471(午後の対局室)

Dsc_8476(午後の戦いが始まった)

(琵琶)

20231226b_212時、この局面で伊藤匠七段が19分使って昼食休憩に入りました。ここまでの消費時間は▲伊藤1時間4分、△広瀬38分。昼食の注文は伊藤匠七段がチキンカツ定食、味噌汁(ふじもと)、広瀬九段が豚しょうが焼き弁当(鳩やぐら)です。対局は12時40分に再開します。

Dsc_8374(伊藤七段の注文した昼食)

Dsc_8390(チキンカツ定食)

Dsc_8363(広瀬九段の注文した昼食)

Dsc_8372(豚しょうが焼き弁当)

(琵琶)

20231226b図は広瀬九段が△4四歩と突いたところです。▲同角と取られてしまうので大胆な一手に見えます。▲4四同角には△4三銀上と雁木に構える方針でしょうか。以下▲8八角に△3四歩と突いて飛車を圧迫していくのが理想の展開といえそうです。したがって先手も簡単には歩を取れないかもしれません。

(琵琶)

20231226a伊藤七段の先手で相掛かりに進んでいます。図が現在の局面です。後手の広瀬九段は金銀を押し上げて陣形の整備をしました。控室を訪れた深浦康市九段は「後手は右玉にしそうな雰囲気です。序盤で4二銀型にしたのも工夫ですね」と語っていました。

Dsc_8293(振り駒が終わったあとの広瀬九段の様子)

(琵琶)