2022年3月20日 (日)

終局直後

Dsc_8934 (終局直後の様子)

Dsc_8954 (渡辺棋王)

――序盤から早いペースで進みました。終盤は難しかったと思いますが、一局を振り返っていかがでしたか

渡辺 昼食休憩のときに長考になって、△1五角への対応がわからず、自信がないのかなと思っていました。

――作戦的には予定でしたか。

渡辺 予定でしたが、手の広い将棋になるので、そこから外れたときにどうなるか思っていました。

―― 優勢を意識されたのはどのあたりでしょうか。

渡辺 ▲5二銀と打って、王手竜取りをかけてよくなったと思いました。

――勝ちになったと思ったのはどのあたりでしょうか。

はっきり勝ちになったと思ったのはもう少しあとです。怖いところもありましたので。

――今シリーズは相居飛車戦の最新形が続きました。3勝1敗で防衛となった今シリーズを振り返っていかがでしょうか。

渡辺 やはり終盤まで大変な将棋が多かったですね。

――自己最多の棋戦10連覇を達成されました。

渡辺 もうチャレンジできないと思うので、それはよかったと思います。

――タイトル獲得数も通算30期に伸ばしました。それについてはいかがでしょうか。

渡辺 それはあまり考えていませんでした。10連覇のほうを強く意識していました。

Dsc_8947 (肩を落とす永瀬王座)

――本局ですが、終盤はチャンスがあったと思われますが振り返られていかがですか、

永瀬 一局通して、全体としては苦しいと思いました。難しくなったような気はしましたがチャンスといえるほどとは分かりませんでした。

――シリーズを振り返って。

永瀬 一局一局勉強になることが多かったです。結果はとても残念ですが、自分としては収穫のある対局だったと思います。

――2021年度を振り返っていかがですか。

永瀬 王座3連覇できたこと、棋王挑戦できたことはよかったですが、今期は負け数が多いのでもう少し結果を残したかったと思います。

――来月から新年度です。抱負をお願いいたします。

永瀬 この1年、気づかないことを気づけることは多かったので、それを生かして新年度はいい成績を残したいと思います。

(銀杏)