2020年12月28日 (月)

終局直後

Dsc_0612001(初の棋王挑戦を決めた糸谷八段)

Dsc_0624(敗れた広瀬八段)

Dsc_0621(終局直後、インタビューが行われた)

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【勝った糸谷八段の談話】

ーー本局を振り返っていかがでしたか。

糸谷 ▲7五角が工夫というか変化した手なんですが、どうだったかわからないんですけど、▲8五金から何とか飛車と馬を押さえ込むのに成功してちょっとよくなったかなと。

ーー優勢を意識したのはどの辺りですか。

糸谷 ▲4八玉と上がったところは少し指しやすいのかと思いました。

ーー棋王戦本戦を振り返って印象深い対局はありましたか。

糸谷 対局という形ではないんですけど、最後のほうは角換わり早繰り銀を採用してある程度結果が出せたので、ちょうどよくこの戦法がなじんできてよく指せたのではないかと思います。

ーー棋王戦は初めての挑戦になります。

糸谷 そうですね、タイトル戦自体が久しぶりなので、またタイトル戦の舞台に出られることに感謝ですね。時間も短いので、普段と変わらないような心持ちでやれればと思います。

ーー渡辺明棋王の印象は。

糸谷 ますます充実されているイメージです。前回のタイトル戦(竜王戦)でも1勝4敗で負かされた先生ですので、渡辺明棋王の強さは骨身に染みてわかっているほうだと思います。挑戦者として堂々とやっていければと思います。

Dsc_0625 【敗れた広瀬八段の談話】

ーー残念な結果となりましたが、一局を振り返っていかがでしたか。

広瀬 激しい将棋になって難しいと思ったのですが、▲7五角は△6七歩が入るので危ないのかなと思っていたんですけど、大長考してもいい変化が見つからなかったです。タイミングを誤って組み合わせの中でいちばん悪いものを選んでしまったかもしれないです。

ーー1時間45分の長考がありましたが、相当難しかったですか。

広瀬 何かあると思って調べていたんですが、あの局面になってみると発見できなかった。もうちょっと難しい順はあったかもしれません。

(生姜)