2020年3月17日 (火)

終局直後

Dsc_0986 (終局直後の対局室。両対局者はすでに言葉を交わしていた)

Dsc_0992 (棋王位8連覇を達成した渡辺棋王)

Dsc_1001 (本棋戦初参加にして素晴らしい活躍を見せた本田五段だが、快進撃はここまでとなった)

Dsc_1003 (主催者インタビューに応じる)

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◆渡辺棋王の談話

――途中はかなり難解な将棋だったかと思いますが、いかがでしたか。

渡辺 そうですね、序盤から手将棋になって、分からないところが多いなと思いながら指してました。

――優勢を意識されたのはどの辺りですか。

渡辺 △9八飛成(76手目)と竜ができた辺りですかね。9筋が破れたので、指せてるとは思いました。

――シリーズ全体について振り返っていただけますか。

渡辺 第2局は完敗してしまったので、第3局から立て直せるかどうかというところを課題としてやってたんですけど、その辺りがうまくいったかなと。

――棋王位は8連覇となりました。

渡辺 ここまでくるのは大変でしたし、一つ伸ばすのも大変なので、そうですね、気づいたらもうここまできていたかという感じではあります。

――今年に入ってからはお忙しくされていて、これからも王将戦七番勝負第7局、名人戦七番勝負と続きます。抱負をお願いします。

渡辺 そうですね、2月、3月は結構大変なところが多かったので、こうして一つ大きな結果が出せたのはこれからの励みになります。まだ年度内も大きな対局がありますけれども、それに向かって頑張りたいと思います。

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◆本田五段の談話

――本局は先手番で、序盤から中盤はいかがでしたか。

本田 よく分からなかったですね。バランスを取れるかどうかという感じで、互角くらいはあってくれたような気がするんですけど、いきなり駄目になっちゃったので、ちょっと……。

――駄目になってしまったというのは、どの辺りでしょうか。

本田 9筋に飛車を回られて(64手目の△9四飛)、5六の馬も浮いていて、ちょっと配置が悪すぎてどうしようもないことに。途中は難しそうな気もしてたので、そこでバランスを取れなかったのが残念です。

――そういう意味では、悔しい敗戦になりますか。

本田 そうですね、中盤まではもうちょっといい将棋にできる内容だった気もするので、いきなり終わってしまったのが悔やまれます。

――初めてのタイトル戦出場はいかがでしたか。

本田 自分の実力からすると、第4局までこられたこと自体、よくやれたといえるのかもしれませんが、もうちょっとやっていたかったなという思いもあります。

――今後の課題も見えてきたというところでしょうか。

本田 そうですね、実力をつけて。

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(睡蓮)