2020年2月 1日 (土)

終局直後

Dsc_5671(終局直後)

Dsc_5672(快勝した渡辺棋王。8連覇に向けて、好スタート)

Dsc_5677(本田五段は大舞台で新工夫を披露するも、うまくいかなかった)

【渡辺棋王のインタビュー】
――お疲れさまでした。先勝された渡辺棋王から伺います。振り駒で先手番になりましたが、矢倉は決めていたんでしょうか?

渡辺 そうですね。ちょっと本譜みたいな展開は指したことがない将棋だったので、ちょっと午前中から長考になりました。

――形勢がよくなったと思ったのは?

渡辺 桂得したときに指せるかなと思っていたんですけど、はっきりよくなったのは▲4五桂と跳ねたところですかね。

――手ごたえがありましたか?

渡辺 そうですね。あの図になれば一手勝ちかなと。

――これで8連覇に向けて好スタートになったわけですけど、第2局に向けて抱負をお願いします。

渡辺 始まったばかりなので、2週間後に向かって調整していきたいと思います。

【本田五段のインタビュー】

――本田五段は全体を振り返っていかがですか?

本田 ちょっと仕掛けられた図がすでにまずいのか、どこからまずいのかよくわからなかったです。気づいたら悪くなっていた感じなので。

――銀矢倉は、矢倉になったら指してみようと思っていましたか?

本田 そうですね。ああいう形なら指してみようかと思ったんですけど、微妙に想定と違っていました。まぁ一局かなと思っていたのですが。


――▲4五桂の局面はきつかったのでしょうか?

本田 跳ばれて固まっているようでは、ちょっと。その直前で何を指すかというのも難しい気がするので、その図が悪い可能性はあるかなと思っています。

――タイトル戦初挑戦の第1戦の緊張感はありましたか?

本田 あまり自覚しているつもりはなかったんですけど、自分が2分で指したと思った手がもう少し考えていたので、そういうところで緊張していたかもしれないです。

――第2局の抱負をお願いします。

本田 先手番で、自分の指したい戦型が指せる手番なので、しっかり準備したいと思います。

(紋蛇)