2020年2月 1日 (土)

前夜祭(5)

Dsc_5352(地元の少年、少女より花束贈呈。そのあと、司会者の質問に答えながら、明日の意気込みなどが語られた)

Dsc_5374_2 ――お互いの印象をお聞きします。
渡辺 本田さんとは明日が初めての対戦になります。人柄なども含めて知らないことが多いので、五番勝負を戦いながら知っていければと思います。

本田 渡辺棋王の棋譜を見まして、いろいろな戦型を広く深く研究されています。どこをうまく突けばいいかということを考えながら今日を迎えました。

――意気込みをお願いします。
渡辺 金沢では長年にわたって開催をしていただいて、大盤解説会にも大勢のお客様が詰めかけます。今年は新鋭の本田さんが挑戦者ということで、将棋ファンの方の関心も非常に高いとうかがっております。明日からの五番勝負がいい対局になるように頑張りたいと思います。

本田 明日からタイトルへの挑戦が始まりますが、自分の力がどれぐらい通用するのか、自分でもわからない状況です。棋王戦を通じて自分の力を測る絶好の機会だと思いますので、悔いの残らないように、タイトル戦の舞台にふさわしい将棋が指せればと思います。

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――石川県の印象はいかがですか?
渡辺 対局や観光を含めていろいろと来ています。実は能登半島も行ったことがありまして、北から南までひと通りは行ったことがあります。非常に好きな県です。今回はお寿司を食べて帰ろうと思っています。好きなネタですか? 金沢に来たら何を食べればいいんでしょうか?好きなネタは普通ですが、マグロです。

本田 石川県に来るのはプライベートも含めて初めてです。1局目が金沢ということで、いろいろな棋士の方に言うと、どの方も海鮮がとても美味しいという返答でした。とても楽しみです。

――渡辺棋王、タイトル8連覇への意気込みをお願いします。
渡辺 気づいたら7連覇で、今年は8連覇を目指すことになっていました。タイトルは長く持っていると愛着がわいてくるものでして。明日からいよいよ防衛戦が始まるなという感じで、少しずつ緊張感が高まっているところです。

――デビュー間もない本田五段ですが、初タイトル獲得への意気込みをお願いします。
本田 いろいろなインタビューでもお話したと思いますが、ここに立ってもまだ取れるとは思っていなくて。いい勝負ができればと思っています。

(書き起こし=琵琶、写真=紋蛇)

(紋蛇)