2019年2月

2019年2月 9日 (土)

16時30分すぎに対局検分が開始されました。特に問題はなく、検分はすぐに終了しました。

Dsc_0015(渡辺棋王が駒袋を開けて検分がスタート)

Dsc_0018(先勝して魚津入りした渡辺棋王)

Dsc_0028(巻き返すか広瀬竜王)

(吟)

渡辺明棋王に広瀬章人竜王が挑む第44期棋王戦(主催:共同通信社)五番勝負。第1局は渡辺棋王が先勝して第2局を迎えます。第2局は2月10日(日) 富山県魚津市「新川文化ホール」で9時に対局が開始されます。
持ち時間は各4時間で、第2局の先手番は渡辺棋王。
立会人は塚田泰明九段、現地大盤解説は村田顕弘六段(魚津市出身)、聞き手は本田小百合女流三段、記録係は小山直希三段(戸辺誠七段門下)が務めます。

Dsc_0002(15時前、関係者一行は黒部宇奈月温泉駅に到着した)

インターネット中継は棋譜コメント入力が康太、ブログを吟が担当します。どうぞよろしくお願いいたします。

【共同通信社】
https://www.kyodo.co.jp/

2019年2月 3日 (日)

対局翌日、両対局者は第23回北陸ジュニア棋王戦の開会式に出席しました。壇上で激励の言葉を述べたあとは、出場する子どもたちと握手。対局の様子を少し観戦して、会場をあとにしました。

主催者挨拶

 北國新聞社 西本東介 事業局次長

来賓挨拶

 金沢市教育委員会 高村政博 教育次長

Img_0214

Img_0168001

(西本事業局次長は「昨日の棋王戦に負けない将棋を指してください。未来の棋王が出ることを願います」とあいさつ)

Img_0176

(高村教育次長は「将棋で培った大局観を人生で生かしてください」と話した)

Img_0180

(渡辺棋王は「日頃の練習の成果を発揮して、ひとつでも上に勝ち進めるように」と激励)

Img_0202

(広瀬竜王は「礼儀が大切。始めるときと終わるときにはしっかりあいさつをして」と語りかけた)

Img_0210

(中村修九段は「悪い手を指してもがっかりせずに、落ち着いて指せば挽回できます」とアドバイス)

Img_0243

(文)

2019年2月 2日 (土)


Img_9794

Img_9805_2

■渡辺明棋王
――今日の将棋を振り返って。
渡辺 序盤はあまり例がない形だったので、まとめ方に苦労しました。
――ポイントの局面は。
渡辺 △4五歩(52手目)から攻勢に転じたところは、それまで受け身だったので面白くなったかなと思いました。
――勝ちを意識されたのは。
渡辺 △5五歩(76手目)で角が取れて、余しているのではと思いました。
――第2局への意気込みを。
渡辺 すぐ来週あるので、この流れで入れればいいかなと思います。

Img_9825

■広瀬章人竜王
――今日の作戦はどうだったか。
広瀬 先手番だったらやってみようと思っていましたが、いろいろと嫌な筋があって、あれこれ考えているうちに作りが悪くなった。序盤は失敗したかなと思っていました。
――どのあたりで厳しいと思ったか。
広瀬 早い段階、▲7七桂(41手目)と跳ねてしまって予想以上に指し手が難しくなってしまった。構想に問題があって、気がついたら作りが厳しくなってしまいました。
――次の第2局に向けて。
広瀬 気持ちを切り替えて頑張りたいと思います。

(文)

Kiou2019020201018484手まで渡辺棋王が勝ちました。終局時刻は18時0分。消費時間は▲広瀬3時間52分、△渡辺明3時間19分。開幕局は渡辺棋王が後手番で制し、防衛に向けて好スタートを切りました。第2局は2月10日(日)富山県魚津市「新川文化ホール」で行われます。

(八雲)

20190202b_2

渡辺棋王の攻めに対し、広瀬竜王も反撃に出ました。互いに玉が薄く、スリリングな終盤戦を迎えています。じっと歩を伸ばす▲4四歩(73手目)は控室で予想されていなかった一着。代えて▲4三銀と打ち、△同銀▲3三角成(参考図)が迫力ある攻めといわれていました。

20190202c

佐々木大四段は参考図で「△3二銀と引いて大丈夫なら後手を持ちたい」と話していました。本譜の広瀬竜王の選択はどうなるでしょうか。残り時間は▲広瀬竜王11分、△渡辺棋王1時間11分と差がついています。

(文)

北國新聞会館の近くには尾山神社があります。加賀藩の藩祖である前田利家が祀られた神社で、神門には色鮮やかなステンドグラスが使われています。

Img_8872

Img_8875

Img_8882

(文)

相掛かりで始まった本局、じりじりとした駒組みを経て渡辺棋王が攻勢に出ています。現地の見解は渡辺棋王よし。広瀬竜王の陣形の急所を的確に攻めているという評判です。控室には佐々木大地四段が訪れて、解説会にもゲスト出演しました。解説会が休憩に入ると、戻ってきた糸谷八段と中村桃女流初段は撮影用のおやつを食べてひと息。

Img_9786

Img_9787

Img_9789

Img_9778

(文)