先手優勢 図は16時45分頃の局面。▲1六角と打ったところから、先手が快調に攻め続けています。控室の検討陣は、はっきり先手優勢の見解を示しました。現在は、後手がどう粘るか、という視点で検討が続いています。 紀尾井町にある赤坂プリンス・クラシックハウス。(八雲)
紀尾井町 対局場の都市センタービルがある紀尾井町は、江戸時代に紀伊徳川家、尾張徳川家、彦根井伊家の御三家の屋敷があったことから、その頭文字を取って名付けられた町名です。江戸城を守る赤坂見附(城門)の隣接する要所で、現在も当時の濠や石垣が残っています。 弁慶濠と弁慶橋。 橋の向こうが紀伊徳川家屋敷跡。 赤坂見附付近の石垣は福岡藩主黒田忠之が築いたもの。使われている石には現在も黒田家の家紋、裏銭紋が刻まれています。 弁慶濠のサクラがほころび始めていた。 弁慶濠の全景。(八雲)
勝負どころ 時刻は16時を回りました。図の▲3四歩は控室でも予想されていた手で、△3四同銀なら▲1六角が受けにくいと見られていました。以下△3三金右に▲2六桂と駒を足していく要領です。この攻めの成否によって、形勢に差がつく可能性があります。対局は勝負どころを迎えました。 控室は棋士が集まって賑やかになってきた。 飯島七段の差し入れ。地元、門前仲町の和菓子店「伊勢屋」のものだそうだ。(八雲)
午後のおやつ 15時を回り、対局者におやつが運ばれました。永瀬七段は午前とまったく同じメニューで「チョコレートケーキ」、「ホットコーヒー」、「グレープフルーツジュース(氷なし)」。渡辺棋王が「チョコレートケーキ」、「カプチーノ」。 永瀬七段は午前と同じ注文。 渡辺棋王はチーズケーキからチョコレートケーキにチェンジ。 撮影用のケーキは控室の佐々木勇気六段の胃の中へ。(八雲)
永田町とサクラ 対局が行われている都市センターホテルは千代田区紀尾井町にあります。日本の政治の中心地、永田町に隣接しており、ホテルから徒歩圏内に様々な国の重要施設があります。 国会議事堂。現在は通常国会が開催されている。 隣は国立国会図書館。 国会図書館の周りはサクラの木が植えられている。 東京は17日にサクラの開花が宣言された。現在は1~2分咲き程度だ。 図書館の向かいは皇居の桜田濠。 図書館の隣は最高裁判所。 その隣が国立劇場。 国立劇場のサクラは駿河桜や小松乙女など早咲きの山桜が多く、いまが見ごろだ。(八雲)
戦いが始まる 永瀬七段は休憩明けの▲4八飛に続いて、▲4六歩と突っかけました。「お、これは始まりましたよ」と控室の青野九段。まずは先手が積極的な動きを見せました。 永瀬七段が4筋から仕掛けた。 控室では青野九段が継ぎ盤で検討している。(八雲)