2015年3月 7日 (土)

両対局者 抱負を語る

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渡辺明棋王
「私はこの柏崎市で対局させていただくのは3回目なんですけど、1年おきですかね。私は2011年からたぶん隔年で来ています。本当に素晴らしい対局場で、対局室も海が見えるんですけど、
波の音しかしないような静かな場所で、将棋を指すにはうってつけの環境を用意していただいております。過去2回も、そういった素晴らしい環境でいい将棋が指せたと思いますので、明日も悔いが残らないような将棋を目指したいと思っております。
今回の五番勝負も第3局ということで、ここからの1局はシリーズに直結する重みを持ちますので、
自分なりに最善を尽くして指したいと思っています。
明日は日曜日ということもあり、大勢のお客様が大盤解説等で将棋をご覧になると思います。解説陣も非常に豪華ですが、将棋の内容があれですと、解説陣も力を発揮しにくいと思いますので、そうならないように自分の役割をしっかりと果たしていきたいと思っております」

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羽生善治名人
「私は新潟県のほうはおそらくもう何十回と来ているわけですが、こちらの柏崎のほうに来るのは今回初めてでして。非常にたくさんの皆さまにお越しいただき、熱気あふれる前夜祭で大変嬉しく思います。また、抽選会もですね、これだけ当たるところは他にないんじゃないかと(笑)。とても豪華な前夜祭だなと思いながら見ていました。
棋王戦の第3局は長年にわたって新潟県での対局が定番になっています。そういう意味では、今回この場所は初めてですが、自分にとっては(新潟は)慣れ親しんだ場所である、というつもりで臨めたらいいなと思っています。明日は日曜日ということもありまして、たくさんの人が来やすい日でもありますし、先ほどからもお話がありましたが、解説の方も非常に面白いといいますか、楽しませる方達ですので。
おそらく、私たちが退席したあとに、明日の見どころとかの話があると思いますけど、解説も非常に大きな見どころですと思っています。それに負けないように将棋のほうも面白いものにできるように力いっぱい指したいと思います」

(抱負を述べた両対局者は明日の対局に備えて退室。そのあとに行われたのは羽生名人の予想通り明日の見どころ……)

(書き起こし・八雲、撮影・吟)