大盤解説会では左図で▲5二飛△3二桂は大変と言われていた。加藤九段も同意見だ。しかし▲2七飛△2四歩▲2五歩は検討陣の意表をつく攻めだった。
▲2五歩に(1)△同歩▲同飛△2四歩▲8五飛は▲8一飛成から二枚飛車があって先手優勢。
そこで(2)△3六馬▲2四歩△2七馬▲2三歩成△同玉▲2五飛(王手馬取り)が検討されている。これは難しい形勢で「大勝負」だ。だたし、上図に戻って▲2七飛に△3六馬▲2四歩△2七馬▲2三歩成△同玉▲2五飛なら、後手は△2四歩を打たずに同じ変化に持ち込むことができた。この1歩損が形勢を大きく左右するとは限らないが、精神的なダメージは残りそうだ。
(藤井九段と片上六段が控室へ。大盤解説会は休憩に入ったようだ)
(牛蒡)