2013年2月 3日 (日)

木村八段に聞く

Kiou201302030101_34 図は34手目△7三銀まで。木村八段に相掛かりの特徴や指し方の狙いについて聞きました。「郷田さんは矢倉や横歩取りよりも相掛かりの方が先手のメリットがあるとみて選んでいるのでしょう。矢倉や角換わりは決まった形がありますが、相掛かりは比較的力戦形になりやすい将棋です。その意味で、個性や考え方が出るのが相掛かりの特徴です。
現在、△7三銀まで進んで作戦が固まってきましたが、すでに類例の少ない将棋です。力のぶつかり合いになりそうですね。竜王は△7三銀とはっきりさせました。△6四銀から△7五歩が見えています。先手が先に攻めるか、牽制するかで流れを決めそうです」。
郷田棋王は▲4七銀△2四歩▲5六銀と銀を繰り替えつつ、△6四銀に▲6六歩からの反発を見せました。