―― 郷田さん、中盤から非常に難しい戦いだったと思うのですが。
郷田 変化が多い将棋でよく分からないまま指していました。
―― ▲6七金右(69手目)と上がった辺りの形勢判断は?
郷田 他の手が浮かばなかったのでしょうがないかなと思っていました。
―― 優勢を意識されたのは?
郷田 ▲4五桂(107手目)ですね。最後まで分からないですが、駒を持てば詰む形になったので。
―― 好発進となりましたが第2局以降の抱負を。
郷田 1局1局指すだけです。
―― 今日は中盤から苦しかったのですか。
渡辺 そうですね。中盤で長考(△9四飛・1時間22分の考慮)になったところで思わしい手がないので、まずいような気がしました。
―― ▲6七金右(69手目)は意表の手でしたか?
渡辺 ▲8三桂を先に打つかという話ですが、どちらもあるかなと思っていました。ただ本譜は▲9七歩(79手目)まで進んでみて、あまり思わしくなかったです。
―― 棋王戦は始まったばかりです。第2局目以降のお気持ちを。
渡辺 巻き返せるように頑張りたいと思います。