2012年1月 6日 (金)

終局直後

形勢が後手に傾いてからは指し手が速く進み、最後は慌ただしい終局になった。広瀬七段が投了したとわかると、カメラを携えた報道陣が対局室へと向かった。

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―― 14年ぶりに棋王への挑戦権を得られましたが、きょうの一局を振り返っていかがでしたか。
郷田 序盤から難しい将棋でした。
―― 途中で長考された場面がありましたが。
郷田 どう指せばいいか、方針がちょっとわからなかったですね。
―― 優勢を意識された局面は。
郷田 飛車を成ったところはよくなったと思いました。

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―― 残念な結果になってしまいましたが、きょうの対局はいかがでしたか。
広瀬 未知の局面になって、方針がわからなくなってしまって……。本譜と代わる手もわからなかったので。歩が足りなかったですね。ずっと歩がなくて。ちょっとずつ無理をしていたかな、と思います。
―― 最後のところはどうでしたか。
広瀬 もうちょっといい粘り方があったかもしれません。たたいた(▲5三歩)のは軽率でしたかね。(後手の)と金が大きかったですね。

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