2011年12月26日 (月)

感想戦の内容

Kiou201112260101_42_2 広瀬七段のゴキゲン中飛車で始まった本局は郷田九段が超速▲3七銀で対抗し、相穴熊へ。
1図は序盤戦ですが、角の転換があまりさえなかったようで「作戦負けだった」と郷田九段は振り返りました。
Kiou201112260101_76 2図では、郷田九段は自信がなかったようですが、▲8四歩が勝負手。以下△2八歩成▲8三歩成△4九飛▲8四歩△7七角成▲同銀△7九飛成▲8七飛△9四銀▲8二と△同金▲8三桂△同銀▲同歩成△同金▲同飛成△7二金(参考図)で先手大変のようですが、▲8三歩成を手抜くなど後手も指しにくい手順でした。「この瞬間しかなかった。本譜は攻め合いにならなかった」と郷田九段は反省。
Kiou201112260101_sanko1 本譜は△2七歩に▲同飛と取りましたが、飛車が受けに利かなくなりました。そして、次の△5六馬が絶好な位置。大駒の働きに差がついて形勢は後手にはっきり傾きました。(銀杏)