（大盤解説会場に両対局者が登場）

（久保利明棋王、渡辺明竜王）

井上「（93手目に）▲６三銀は？」
久保「そんな手あるんですか？　大丈夫ですか？」
井上「他人（ヒト）の将棋やから」（場内笑）

（久保棋王と井上九段はともに兵庫県加古川市の観光大使を務めている）

（終盤を中心に感想戦が行われた）

（「（101手目は）ずっと▲７二龍で勝ちと思っていました。指す直前に▲６三龍もあると気付いたんですが、いろいろ考えるのはよくないと思って▲７二龍と指しました」（渡辺竜王）。逆転負けの心理を吐露。さすがのサービス精神だ）

（両対局者が退場したあと、井上九段は大きなため息をひとつ。「▲７二龍と▲６三龍。１つの違いが大きな違いやったんですねぇ」）

（翔）