2013年7月11日 (木)

150▲6二角成(139手目)と勝負に出た先手だったが、攻め手は続かない。
手段に困る先手に対して、後手は△7六金打と勝負を決めにいった。

(1)▲6八玉は△6七金▲同玉△6六金以下の詰みがある。
(2)▲7八玉や(3)▲8八玉は△8七銀で王手飛車取りがかかる。ただし銀を使うと、▲3一角の王手に合駒がないのが少し怖い。

▲3一角が怖いとは言われているが、中継室を訪れている棋士によると「後手優勢。正確に受ければ、後手勝ち」と検討されている。

Photo_40(将棋会館からの風景。日も、局面も、最終盤を迎えている)

後手玉が3枚の金銀に守られているのに対して、先手玉に守り駒はなく非常に危険な状況。
後手に駒を渡せば詰みもあるような局面だったが、不利が囁かれていた清水女流六段はそのリスクを承知で▲6二角成と勝負に出た。

139_24五桂が効果的に利いており、先手玉には△8六銀▲7八玉△8七角▲6八玉△5七金以下のような順の詰み筋が生じている。


先手は、▲6二角成からどのような後続手を用意しているのだろうか。

115室岡七段「流石、清水さんも百戦錬磨。この▲6八角が勝負の粘りでしたね。後手が攻めを急かされ、またおかしな流れになってきているのでは」

しかし、渡辺女流1級も踏みこんで勝負に出る。△8七桂と打ち込んで先手の穴熊を崩し、先手玉の守りを薄くしておくことで、先手の攻めに制限をかけたのだ。

125吉田五段「自玉が薄いと、反動が大きいですからね。怖いところです。先手の穴熊を崩したことで、後手は形勢だけではなく、気持ちの面でも楽になったのではないでしょうか」

(対局が行われている東京・将棋会館「香雲」の入口。対局室のあるフロアは、静寂に包まれている)

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112(16時50分頃の局面。残り時間は▲清水48分、△渡辺15分)

終盤戦に入り、残り時間が迫ってきたこともあり、お互いの指し手が早くなってきた。

そんな中、室岡七段から「現局面、後手のほうがよくなったのでは?先手は、やはり攻めが細すぎた印象があります」との意見が。

室岡七段「例えば、次に△6二玉~△5三玉と逃げられると、先手は後手玉を捕まえられないのでは。1六馬も、守りによく利いています。先手玉の囲いも、少し前と比較したら弱体化していますしね」


これは、ついに後手が逆転したのだろうか?