2024年8月 9日 (金)

8月9日(金)はリコー杯第14期女流王座戦本戦2回戦、香川愛生女流四段-和田あき女流二段戦が行われます。10時に対局開始。対局場はは東京・将棋会館「雲鶴」。持ち時間は各3時間(チェスクロック使用)。切れたら1手60秒未満の着手となります。先後は振り駒で決定します。本局の勝者は準決勝に進出し、加藤桃子女流四段と対戦します。

【棋譜中継ページ】
http://live.shogi.or.jp/joryu_ouza/kifu/14/joryu_ouza202408090101.html

本局の中継は生姜が担当します。よろしくお願いいたします。

Dsc_0127(本局は雲鶴で行われる)

Dsc_0128(千駄ヶ谷の天気は晴れ)

2024年8月 8日 (木)

Dsc_3310(西山女流三冠が、23手詰めの手順で一手差の勝利)

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(中井女流六段は相手玉を捕まえたところで詰まされてしまった)

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本局の中継は以上で終了です。ご観戦、ありがとうございました。

105後手が上に玉を逃がす手段を選択して、再び玉頭戦の様相。基本的には攻め合いですが、後手は中段に厚みを作って、上に逃げ出していく勝ち筋もあります。先手からは、たとえば▲8二竜△同角▲8五金△9三玉▲9五銀といった順が攻防手になります。

1手の緩手で一気に差がつきそうな気の抜けない戦いが続きそうです。

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前図から、△6四同飛▲6五金に△7六歩から後手が攻め合いに持ち込み、駒割りは▲飛、△金香の交換で終盤戦に入っています。
先手が敵陣に飛車を打ち込み、金桂の両取りをかけました。後手が何を重視するかで受け方が変わる局面。穴熊の玉の深さを維持するなら△7一歩、玉と金銀の連結を重視するなら△8二玉になりそうです。いずれにしても、後手は穴熊の姿は残っておらず、一定程度受けに回る必要がありそうです。

Dsc_3268(西山女流三冠はどう受けるか)

69昼食休憩明けから、次々と歩がぶつかり、玉頭戦となっています。

図の▲6四歩は、▲6五金から飛車をいじめて、相手の大駒を押さえ込もうとした手です。△6四同角、△6四同飛のどちらでも▲6五金と出られます。残るは△6四同歩ですが、飛角の働きが弱くなってしまって、いかにも後手不満の利かされという手です。

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12時、この局面で中井女流六段が7分使って昼食休憩に入りました。消費時間は、▲中井1時間22分、△西山36分。昼食注文は西山女流三冠が「サバの山椒焼き弁当」(鳩やぐら)、中井女流六段はなし。対局は12時40分から再開されます。

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オープニングは後手の西山女流三冠がダイレクト向かい飛車を採用。先手の中井女流六段は角を打たずに玉を囲う選択をして、戦型は角交換振り飛車の将棋となりました。その後、後手が3筋の歩を交換、角を打ち合って、先手が角道を止めて落ち着かせるといった分岐があり、駒組みが続いて持久戦になっています。図は11時20分頃、両者とも銀冠に組んだ局面です。

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(中井女流六段は持久戦志向)

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(西山女流三冠は乱戦辞さずの作戦選択も、自分からは無理せず)