2024年8月 8日 (木)

リコー杯第14期女流王座戦本戦(主催・株式会社リコー、特別協力・日本経済新聞社)から、西山朋佳女流三冠-中井広恵女流六段戦を中継します。対局は8月8日(木)10時に東京・将棋会館で行われます。持ち時間は各3時間(チェスクロック方式)。切れたら1手60秒の秒読み。先後は振り駒で決められます。
本局の中継は棋譜・コメント・ブログ投稿を独楽、写真撮影を牛蒡が担当いたします。よろしくお願いいたします。

【棋譜】
http://live.shogi.or.jp/joryu_ouza/kifu/14/joryu_ouza202408080101.html

2024年8月 5日 (月)

Syuu1_2 (勝った室谷女流三段。終盤は「嫌な予感がした」と振り返る)

Syu2_2

(敗れた磯谷女流初段。ペースをつかんでいたが、悔しい敗戦に)

Syuu3(感想戦の模様)

以上で本局の中継は終了となります。ご観戦いただきまして、ありがとうございました。

20240805c_2

14時過ぎ、一時は銀得で先手よしと見られていましたが、そこから室谷女流三段の反撃が実りました。図の△7七成銀が厳しく、以下(1)▲3七玉△7八成銀の進行は△2五桂の筋が残って先手は一気に追い詰められます。実戦は(2)▲6六歩と打ち、△7八成銀▲3二角と進行。磯谷女流初段は悪い流れのなか、踏みとどまれるでしょうか。

Dsc_5398_2 (磯谷女流初段は得意形から優位を築いたが、現状は追い上げられている)

20240805b

図は13時30分頃、6筋での攻防から6四で角交換が行われた局面です。磯谷女流初段は▲3二角や▲4一角で後手の浮き駒を狙う手があり、攻め手に困ることはありません。室谷女流三段は自陣をまとめることはできそうにないので、手番を生かして先手玉に厳しく迫りたいところでしょう。

Mu_2 (室谷女流三段は忙しくなってきたか)

12時40分、対局が再開されました。

Sa1_2 (再開後、室谷女流三段はすぐに△7五歩を着手)

Sa2_2 (磯谷女流初段はほとんどノータイムで▲7五同角と取る)

Sa4_3 (▲7五同角以下、△5四歩▲同歩まではすぐに進んだ)

Sa5

Sa3(午後に入り、戦いが本格化している)

20240805a

12時、図の局面で室谷女流三段が8分使って昼食休憩に入りました。消費時間は▲磯谷女流初段27分、△室谷女流三段1時間32分。昼食の注文は磯谷女流初段が握り並・しゃりは小さめ(千寿司)、室谷女流三段が豚しゃぶ弁当・梅しそだれ、ごはん半分(鳩やぐら)。対局は12時40分から再開されます。Dsc_5376_2 (実際の盤面)

Dsc_5383_2 (昼食休憩時の香雲)

20240805d 室谷女流三段の三間飛車に対し、磯谷女流初段が右玉に構えました。プロでの実戦例は少ない形ですが、磯谷女流初段はアマ時代から得意としている作戦です。図は▲4五歩と動きを見せたところですが、室谷女流三段はどう対応していくでしょうか。

Dsc_5371(磯谷女流初段は手厚い構えから押さえ込みを目指す)

Dsc_5308_2 (室谷女流三段は堅陣を生かしてさばき合いに持ち込みたい)