(後手・伊藤奨励会1級側から見た実際の局面。このまま激しい展開になる可能性が高いことを考えると、玉の守りが薄いことが気になる)
(先手・鈴木女流二段側から見た実際の盤面。玉の守りは万全。ここからどう手を繋いでいくか、当面は攻めることに考えを専念できそうだ)
※この記事の写真はリコー社製一眼レフカメラ、PENTAX K-30で撮影しています。
(後手・伊藤奨励会1級側から見た実際の局面。このまま激しい展開になる可能性が高いことを考えると、玉の守りが薄いことが気になる)
(先手・鈴木女流二段側から見た実際の盤面。玉の守りは万全。ここからどう手を繋いでいくか、当面は攻めることに考えを専念できそうだ)
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(13時になり対局は再開されたが、鈴木女流二段に指す気配はない。手が広い局面、ここが勝負所と見て時間を使っている)
(昼食休憩の時間は、エレベーターホールで他の奨励会員とリラックスした様子で話をしている姿も見られた伊藤奨励会1級。いまは、勝負に挑む顔つきに戻っている)
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【図】の局面で鈴木女流二段が17分考え、昼食休憩の時間になった。
一直線の攻め合いは自分の玉が薄いので分が悪い勝負と見たか、いったん後手が受けに回っている。
さて、ここで先手がどうするか。
単に▲4六角と角取りを避ける手や、▲8三銀と打ち込んで△4二飛▲9一角成△4八飛成▲8一馬(次に▲7一馬と金取りに寄る手が早い)と激しい攻め合いに出る手などが考えられるところだ。
ここまでの構図は、先手が攻め、後手が薄い玉形を上手くまとめきれるかといった勝負になっている。
昼食休憩までの消費時間は▲鈴木1時間20分、△伊藤29分。対局再開は13時。
(本日の千駄ヶ谷は、雨。将棋会館から新宿方向を見ると、普段は見える高層ビルの上部が曇っていて見えない)
※この記事の写真はリコー社製一眼レフカメラ、PENTAX K-30で撮影しています。
(対局開始時の鈴木女流二段。本譜は47手目▲3五歩で激しい展開に飛び込んだ)
鈴木女流二段が▲3五歩と打ち、本格的な戦いに突入した。
△同銀右▲同銀△同銀と駒を取り合ってから▲4五飛と走るのが自然な進行だが、そこで飛車角の両取りに△3六銀と出る手がある【2図】ので先手は覚悟がいる一手だった。
難解な展開に見えるが、先手としては後手玉の守りが薄いので暴れていけば実戦的には指しやすい勝負と見ているのだろう。
※この記事の写真はリコー社製一眼レフカメラ、PENTAX K-30で撮影しています。
後手が△4五歩と菱矢倉(ひしやぐら)を目指したところで、「そう簡単に厚みは築かせない」と先手が▲4六歩と反発。細かな攻防が始まった。
先手の綺麗な矢倉に対して、後手は銀2枚を盛り上がって上部の厚みで勝負。隙あらば、すぐに弱点になっている先手の角頭を狙う攻め筋がありそうだ。
※この記事の写真はリコー社製一眼レフカメラ、PENTAX K-30で撮影しています。
鈴木女流二段は、▲6八玉と早囲いを目指した。
矢倉は▲7八金~▲6八角としてから玉を入城させることが多いが、早囲いは1手得して組むことが出来る。その分、後手から急戦を受けるリスクがあるわけだが、本譜は後手が早々に角道を止めているのでそのリスクは少ないと見ているようだ。
※この記事の写真はリコー社製一眼レフカメラ、PENTAX K-30で撮影しています。
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(鈴木女流二段は、開始時刻の15分前に対局室に到着。静かに集中を高めていた)
(駒箱を開ける鈴木女流二段。開始の約10分前に伊藤奨励会1級が到着すると、すぐに対局の準備が始まった)
(振り駒の結果は「歩」が3枚。両者とも、駒の方向を目で追っていた)
※この記事の写真はリコー社製一眼レフカメラ、PENTAX K-30で撮影しています。
第4期リコー杯女流王座戦は本戦1回戦が進行中。 本日は、鈴木環那女流二段-伊藤沙恵奨励会1級戦をリアルタイム中継いたします。 7月9日(水)10時、東京・将棋会館「飛燕」にて10時対局開始。持ち時間は各3時間、先後は振り駒で決定します。
中継は棋譜・コメントを紋蛇、ブログを梅が担当いたします。どうぞよろしくお願いいたします。
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