先手玉は後手陣に入っていますが、大駒が1枚しかないため、仮に相入玉になっても点数で勝てません。形勢は後手勝勢です。渡辺棋王は公式戦5連敗中でした。本局を制すれば12月24日以来の公式戦勝利となります。
(牛蒡)
2022年2月 6日 (日)
渡辺棋王が踏み込む
▲7四歩で図。評判は後手優勢です。実戦は(1)△5六桂と踏み込みました。6四に駒を打つ空間を作っています。先手は馬と竜を失うことなく入玉するのが理想ですが、上から押さえ込まれそうな状況です。
ほかには(2)△8六成桂も有力そうでした。△8六成桂▲7三歩成△8五成桂で竜の処置が難しく、以下▲7七竜は△7六歩、▲7四竜は△5五歩(▲同歩は△5四銀打から詰み)、▲6四竜は△同銀▲同玉△4三飛が厳しそうでした。
(牛蒡)