2012年2月 4日 (土)

久保利明棋王に郷田真隆九段が挑む第37期棋王戦五番勝負第1局は明日、新潟県新潟市「新潟グランドホテル」にて9時から行われる。立会人は木村一基八段、現地大盤解説の聞き手は本田小百合女流二段、記録係は坂井信哉三段(宮田利男七段門下・18歳)が務める。

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東京駅で出発を待つ挑戦者の郷田九段。

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キリッと立会人の木村八段。

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新潟駅前の様子。久保棋王は伊丹空港から新潟空港へ飛んだ。

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対局場の「新潟グランドホテル」へ東京組が到着。

本局は「ニコニコ生放送」にて豊川孝弘七段よる解説がございます。こちらも併せてお楽しみ下さい。
【ニコニコ生放送】

インターネット中継は棋譜・コメント入力を文記者、ブログを吟が担当します。どうぞよろしくお願い致します。

(吟)

2012年1月 6日 (金)

第1局 2月5日(日)新潟県新潟市「新潟グランドホテル」
第2局 2月25日(土)石川県金沢市「北國新聞会館」
第3局 3月4日(日)静岡県焼津市「焼津グランドホテル」
第4局 3月17日(土)栃木県宇都宮市「宇都宮グランドホテル」
第5局 3月30日(金)大阪府大阪市「関西将棋会館」

形勢が後手に傾いてからは指し手が速く進み、最後は慌ただしい終局になった。広瀬七段が投了したとわかると、カメラを携えた報道陣が対局室へと向かった。

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―― 14年ぶりに棋王への挑戦権を得られましたが、きょうの一局を振り返っていかがでしたか。
郷田 序盤から難しい将棋でした。
―― 途中で長考された場面がありましたが。
郷田 どう指せばいいか、方針がちょっとわからなかったですね。
―― 優勢を意識された局面は。
郷田 飛車を成ったところはよくなったと思いました。

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―― 残念な結果になってしまいましたが、きょうの対局はいかがでしたか。
広瀬 未知の局面になって、方針がわからなくなってしまって……。本譜と代わる手もわからなかったので。歩が足りなかったですね。ずっと歩がなくて。ちょっとずつ無理をしていたかな、と思います。
―― 最後のところはどうでしたか。
広瀬 もうちょっといい粘り方があったかもしれません。たたいた(▲5三歩)のは軽率でしたかね。(後手の)と金が大きかったですね。

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(文)

20120106_5918時10分頃、広瀬七段は▲4五歩(図)と動く。以下△4五同歩▲5二歩成△同金上▲7三桂成△同桂▲4四歩△7七と(下図)までパタパタと進んだ。先手は歩切れで手が作りにくいのが何よりの泣きどころ。手順中の▲7三桂成はその歩を手に入れるための非常手段だ。


20120106_66▲4四歩そのものは厳しい攻めなのだが、やはり歩切れであることが響いている。左図では先手に歩さえあれば、▲4三歩成△同金右▲4四歩の攻めが厳しく、また▲8四歩で飛車先を止めることもできる。しかし駒台にはその歩がない。形勢は後手に傾いてきたようだ。


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20120106_54図は郷田九段が△4二金寄とたたきをかわした局面。ここから▲7五銀△同角▲同金△8七歩成(下図)と進んだ。持ち時間が少なくなってきていることもあり、スローペースだった進行が速くなってきている。先手は角銀交換の駒得になったが、9六の角の働きがいまひとつ。後手のと金攻めはゆっくりだが確実で、ここでうまい手がないと苦しくなりそうだ。


20120106_58検討陣の話では、「▲9六角の時点では先手が指せそうに見えたが、△8四飛~△8二飛と指されて動きにくくなった」とのこと。左図では次の△7七と~△8八飛成を見せられているので、先手は動かなければいけない。しかしうまい手段がすぐには見つからないようだ。現状の評価は「後手持ち」とされている。広瀬七段はここで時間を使っている。時折首をかしげる仕草がカメラに映る。


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(検討中の中村太地五段=左)

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